目次
(アイキャッチ画像:Photo by Daniel Bernard on Unsplash)
韓国大統領選挙の仕組み
選挙制度:直接民主制
韓国の大統領選挙は直接民主制といって、国民が直接大統領を選びます。
選挙権年齢:18歳
2019年12月の公職選挙法改正により、選挙権年齢を18歳に引き下げました。
任期:5年(再選はできない)
韓国の大統領は1期5年の任期で、再選はできません。
立候補のための寄託金:5億ウォン
韓国の大統領選挙で候補者登録をする際には「寄託金」
日本でいうところの「供託金」を払います。
大統領選挙では5億ウォンです。
※2022年3月7日のレートで約4,700万円
韓国大統領選挙のスケジュール
(1)選挙人名簿の作成
まず最初に投票の権利を守るため、投票に参加できる選挙権者の名簿を作成します。
(2)候補者登録
選挙に出馬する場合は、候補者登録をします。
選挙法で定められた書類および寄託金を選挙管理委員会に提出します。
(3)選挙運動:22日間
大統領選挙では22日間の選挙運動期間があります。
候補者たちは、公報配布・ポスター掲示・TV討論会・演説配信・遊説・名刺配布などの方法で選挙運動をします。
また、ショートメッセージ送信・インターネットホームページ・電子郵便などオンラインを利用した選挙運動は選挙運動期間でなくても可能です。
(4)投票:6時〜18時
投票は選挙日の午前6時から18時まで。
当日の投票が難しい人は選挙日の5日前から2日間事前投票が可能です。
(5)開票
投票終了後に開票所にて開票を行います。
(6)当選者決定
開票結果が確定し、最も獲得票の多い候補者が当選者確定です。
候補者の記号(番号)
(写真の出典:イドングン記者『기호 ‘3’번 이에요(記号3番です)』)
韓国の選挙運動の特徴の一つが、候補者に振り分けられた記号と呼ばれる番号です。
候補者も支持者も記号の番号を指でつくった「指サイン」で応援します。
芸能人の投票認証ショットでもピースであれば2番の候補に投票したのかなど
指サインに注目が集まります。
投票方法:スタンプ
(図の出典:中央選挙管理委員会資料室)
候補者番号・所属・氏名が書かれた投票用紙に専用の投票スタンプを押して投票するのが韓国の投票スタイルです。
この投票スタンプを手に押した「投票認証ショット」をSNSに投稿する人も。
アイドルや芸能人、インフルエンサーのSNSでもこの投票認証ショットは見ることができます。
以下は、韓国の国民的歌手IUさんのInstagramの投稿。
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在外選挙
韓国以外の国に住んでいる国民が投票できるように
在外選挙制度というものがあります。
(資料の出典:駐福岡大韓民国総領事館)
上の資料の案内のとおり、日本でも大使館や領事館など
いくつかの場所で投票することができます。
(写真:駐福岡韓国総領事館に設置された在外投票所)