先日、仕事の合間にネットをちょろちょろ見ていて、またもやショックなニュースを見つけてしまった。
氷川丸とマリンタワー、赤字続きで身売り話 （読売新聞 2004/08/25 (水））
<ヨコハマの観光シンボルとして知られる山下公園（横浜市中区）の「マリンタワー」と「氷川丸」に“身売り話”が浮上している。観光客の減少で両施設を運営する「氷川丸マリンタワー」（成田達社長）の赤字が続いているため。両施設とも現在の場所に残す方向だが、引き受け手探しは難航している。
この話って、はっきり言って横浜市の超ローカルニュース。なんでこんなんがショックなのか？
実はボクの知り合いにも、あまり言っていませんが実は私の母の出身地は横浜。子どものときは１年に１回、夏休みに一週間程度は必ず横浜に滞在していまして大学時代に上京した人間より横浜は詳しかったわけで。。。いわば第二の故郷みたいなもんです。小学校時代、祖母の家はまさにこの話題になっている氷川丸が係留されている山下公園の目と鼻の先。中華街の中でした。最近は東急東横線が、地下鉄と乗り入れして「元町・中華街」とかいう駅まで行っているらしくどう考えても客足増える要素があるのに、なんでこんな話になったんでしょうか？
まぁ思うに、町のシンボルと謳われていた横浜マリンタワーや氷川丸の存在そのものへの思いやこだわり、愛情みたいなのが、ハマっ子から消えていったんじゃないかなぁ・・・なんて思うのですが・・・。
かつて「タワー」というものは町のシンボルでした。東京タワー、通天閣、それから・・・・名古屋や札幌にもありましたよね。名前忘れましたが。あと福岡にはかつて、博多埠頭にありましたが、最近は福岡タワーにお株を奪われています。で、福岡タワー自身も結構最近はテナントの撤退などで、辛酸をなめている状況が続いています。入場者も少ないんでしょうね。単なるタワーよりは、複合的な施設のひとつとして「（高さが）高い建物」に人が集まるのかもしれません。ゆえに横浜の場合、「みなとみらい２１」のランドマークタワーに、シンボルのお株を奪われているのかもしれませんね。どこも傾向が同じなようです。
町に住む、地元の人たちが一体どう思うのか？横浜マリンタワーも氷川丸もどうでもいい。むしろ話題をよく作る神奈川県警の方が、町のシンボルじゃ！とか思うんなら、身売りも結構でしょうね。今が横浜の正念場じゃないかなぁ。中華街や元町の人たちはどう思っているんだろう？ある意味、横浜では中華街と元町だけが「勝ち組」になっているような気がしてならないんですけど。ボクの第二のふるさと、横浜。 昔ながらの景色を残すことにこだわってほしいもんだ。遠いところから懐かしがっている人間も少なからずいるんだもん。少なくともひとりはここにね。
でも、仮に身売りしようとしても誰か買い手がいるのだろうか？買い手って、やっぱり「儲かる！」と思う人か、「横浜が好き！」と思う人でしょうね。で、恐らく後者しかいないでしょう。まぁマリンタワーは建築物だからなんとかなるでしょう。問題は氷川丸。結構、維持だけでも経費がかかるでしょうね。一体これからどうなるんでしょうか？
でも、幼い頃、ギリの祖父とよくこの氷川丸に乗り込んではしゃいだのを覚えていますが。ちなみに、むかーしのフジの月９のドラマ「君が嘘をついた」の最終回で布施博と鈴木保奈美とのラブシーンは氷川丸が係留されているすぐ横の山下公園でロケされていました。学生身分でよーく覚えています。布施博が横浜湾に飛び込んでいました。そんなことをする男性はいまどきいないでしょうが・・・。ロケで使われるということも、ある意味シンボル。
「あぶない刑事」以降、横浜が舞台のドラマをあまり見ない。町の価値が落ちたのかなぁ・・・？