先日ご紹介しました、商店街寄席 内浜落語会が毎月実施してきた、この寄席がきょうで通算100回を達成しました。きょうはその記念寄席の日。
とはいえ。別に特別なことをやるわけでもなく、いつものメンバーでいつものごとく寄席が行われたわけです。
この日のお客様は100名以上とか。消防法に抵触する動員を実現し、あとは いつ消防にバレて停止処分を受けるか?というくらいの盛況でしょう。
主宰の粗忽家勘朝師匠は「落語は絶滅寸前の文化」と自ら口にしております。その絶滅寸前の文化の種まきを、せっせと継続し続け100回という興行回数を数えるに至ったなんて、本当にすばらしいことです。あまり多くの方に語ってはいませんが、師匠にとってこの商店街寄席の存亡の危機を迎えた時期もあったとか。それもどうやら原因は師匠の個人的な理由から。。。
ただ、その危機を乗り越えたことで、「根っからの落語好き」を獲得することができたと、おっしゃっておりました。つまりそれまでは「おつきあい」のお客さんが小屋の中にいたんですね。でも今日集まった客はどの人も「根っからの落語好き」ばかり。結果としてある意味のリストラが図れたわけで。再構築のためには危機も一度は必要なのかも。。何かを失うことがあれば、同時に得るものもある。。。最近で言う「セグメント」ってやつだなぁ。
ボクは残念ながら高座が始まる前で会場を後にしたのですが恐らく小屋からはいつも以上の笑い声が響いていたことでしょう。仕事で嫌なことがあったり、発想力の低下が見受けられる方。低予算でリフレッシュ効果のある、この寄席に一度足をお運び下さいませ。
ちなみに。この日は開演前に顔を出しまして、ほとんど全員のメンバーがそろっていました。しかもNHKの取材まで来てまして。。。なかなか骨のある女性ディレクターが取材を継続している模様。どんな番組になるんでしょうか?軽い気持ちでニュース取材にきた、F○SやT○Qとはどうやら違うみたい。それらの局の常識ハズレの取材記者やディレクターに、愛想を着かしたこともあるとか。だって落語の知識ゼロで、のこのこやってきたそうですから。人の振り見て我が振り直せ・・・ってやつやな。そんな人間にはなりますまい(^^)ゞ
無事終わりました。KBC様からの花束が会場をグレードアップしてくれました。感謝致します。また、お忙しいのにご来場頂きまして感謝申し上げます。
落語は一人でも出来ますが、落語会は大勢でとりかかる総合演芸です。今回それが見事に花開きました。一芸に秀でたスタッフが揃っておりました。
松清ディレクターの作品がこの会に及ぼした影響は決して小さくはありませんでした。色んなことが絡み合って完成した舞台でした。
『偉業』。最大級のほめことばを頂戴しまして恐縮です。私が思うに『落語』と『福岡がはぐくむアマチュア熟成文化』の間に咲いた『あだ花
』というところでしょうか。
この『あだ花』を面白く。そして、『しぶとく』育てるのが私の仕事です。