藤野 厳九郎(ふじの げんくろう、1874年7月1日 – 1945年8月11日)は、日本の医師・教育者。日本留学時代の魯迅の恩師として知られる。
「藤野先生」と聞いて、わかる人がどのくらいいるでしょう?
僕は、ホント偶然ですが大学時代に読んだからこそ、わかったのです。「藤野先生」とは阿Q正伝を書いた、魯迅の代表作のひとつです。
実は先日、中国関係に強い、永池克明先生と一献交わした際に突如この「藤野先生」の話になったのです。
あらすじを話すと…
「収められている「藤野先生」は、魯迅の仙台医学専門学校(現東北大医学部)留学時代のことを扱っている。(中略)魯迅は自分が出会ったもっとも偉大な師であると述べている。中国に帰っても、その惜別の念をこめて藤野先生がくれた写真を見るたびに、良心と勇気が甦ったという。いかに魯迅の敬愛の念が深いものであったかがうかがえよう。 (魯迅のランキングより抜粋)
このあらすじを見てもわかるように、当時弱小の国(と魯迅自らが言っていた)中国から赴いた一留学生に、ここまで親身に接してくれた先生はいなかった。という思いと感謝が延々とつづられているのです。
ふるさとを離れて、遠い異国で物事を学ぶ人にとって、不安はさまざまなところから出てくるものです。そんな状況において、真摯にお世話をする人…つまりメンターですな。この存在は本当に大きいことでしょうね。
さて、このとき僕に「藤野先生」の話をしてくれた永池先生がこういいました。
『藤野先生』のことは、中国人なら誰でも知っていますよ。
なぜなんでしょうか??僕は今回初めて知ったことがあります。実はこの「藤野先生」、中国の中学校の教科書に必録の教材だそうで、どの教科書にも絶対に載っているそうな。
藤野先生が添削した魯迅のノートも、中国で国宝にあたる扱いを受けているそうで、中国における反日教育の権化、江沢民も来日した際には、魯迅が講義を受けていた机に感慨深げに坐ったそうです。
つまり。中国人は「親身に接してくれた尊敬すべき人間」を教科書で紹介し、それがたまたま日本人だったことを、中国は国を挙げて伝えているのです。
これは驚きでした。本当にびっくりしました。
ちょっとした習慣の違いや、言動・行動でその「国」を否定する、非難するのはやはり愚かなことなんでしょうね。非難されるべきは「人」なんでしょう。本や新聞程度しかマスメディアがない時代でも、紹介された国境を越えた人間像。ネット全盛期の今であっても、こうやって初めて知る人間像。15年前に読んだ本の真実を、ようやっと初めて知った僕には汗顔の至りでした。この瞬間は…。
藤野先生中描いた事はもう100年も前の事だけど、
でも、今よんでも、とても感動です、鲁迅と藤野先生の絆本当に深い、羨ましい、何故か、私もあの
時代に行きたいぐらいと言う気持ちです、私も藤野さんの学生となりたいの気分デス、本当に藤野先生は素晴らしいひとです、尊敬です!
藤野先生大好き!