実は数年前まで…、正確には番組制作の現場を
離れるまで、万年筆というものを使ったことがなかった。
でも他方で手書きには相変わらずこだわっており、
放送取材の礼状なんかはいつも手書きのミニ便箋に
一言記載して、同録テープを送付したり、
ハガキであえて返信を送ったりしたもんだ。
友人の上司が、毎度ハガキで返礼を書くために
官製はがきを大量に机においているという話を
かつて聞いたことがきっかけだったかもしれない。
でも。
現場時代に使っていたのはボールペン。
そのボールペンの考案にかかわったのはかつてのジャーナリストで
「速記」できる筆記具を求めて生まれたものだと聞いたのは
現場を離れたころ。
つまり「礼」という自身の感謝の意を伝えるには
若干、力不足の感があるわけですよ。
以来、万年筆を会社の机の中に入れるようにしていた。
ただし最も安いやつだけど…。
で。
昨日の話ですが、かつての同僚たちが集まってくれて
ホームパーティのような飲み会を開いてくれた。送別会です。
その席で「万年筆」を皆様がくださいました。
本当にありがたい話です。
それもフランスの有名な、あのWATERMAN。
自分で買おうと思ってもなかなか買う勇気がなかった逸品です。
換えのカードリッジもいっぱい賜り、これから擦り切れるまで
使おうと決意した次第です。
こういう小さなアイテムは、意外と人間性をしれっと他人に
語る大切なツールでもあります。
本当にうれしかった日でもありました。はい。
ということで、T夫妻、Hさん、Miさん、Maさん、Kちゃん、T君、そしてSくん
本当にありがとうございました。
ペンに負けぬ人間になろうと決意した次第でありますm(_ _)m