南北縦断鉄道:北朝鮮 「鉄道連結は偉大なる将軍様のお導き」[2007.05.19] 半世紀ぶりに南北の鉄路が開けた17日の列車試運転行事で、 北朝鮮は鉄道連結事業が金日成(キム・イルソン)、 金正日(キム・ジョンイル)親子の「指導」によるものと主張した。 (朝鮮日報/朝鮮日報JNS) |
一言。
「寝言は寝て言え」って感じだ。
まぁ北朝鮮側は、ある意味お約束のコメントをしてるものの
実情として、かなり冷ややかな反応のよう。
「あくまで試運転」だと。
それと対照的に、今回の韓国側の反応はあまりにもお祭りムードが
漂っていて、非常に驚いた。というか楽観的すぎ。
6カ国協議や核実験の話が、進むどころか停滞しまくっているのに
ここまで「同胞」ということと「統一」という夢への第一歩という
感情的表現に弱いというか、この件に批判的になりすぎると
すぐに「親米・親日」というレッテルを貼られるというような
見えざる圧力を感じます。ある意味冷ややかに見るべき視点こそ
サイレントマジョリティと僕は感じてやまないのですけどね。
ちなみに朝鮮戦争時代は、「アカの手先」と同胞だろうと
北朝鮮の面々を徹底的に排除したのが韓国民だったのですけど。
今回18日のニュース映像を見てると、僕自身ですら
「北朝鮮は韓国とは全く別の国」と感じたわけです。
地元民はそれ以上の違和感を絶対に感じたはずです。
たとえば。
ニュース映像に出たディーゼル車。1968年製だとか。
ありえんよな。いまどき。韓国は国鉄ほとんどが電化済み。
地下鉄はすべてICカード普及が日本よりも早く終了。
なんなんか、この時代の差は?
さらに。
ディーゼル車のヘッドマークに記載された文字。
ちょっと目を疑う。
韓国語を知ってる人なら、すぐに気づいたでしょうが、
連結という語を韓国語で「연결(ヨンギョル)」と書きますが
彼らの書いた看板には「련결(リョンギョル)」と記載されてました。
感覚として李さんを「イーサン」と読むか「リーサン」と読むかの
違いかもしれませんが、はっきりいってこの表記そのものに
ものすごーく違和感を感じました。
ある意味、ちょっと気味の悪さみたいな違和感…。
やっぱ別の国やな。別の感覚を持った人間やな。
教育や体制の恐ろしさをそこに見た気がしました。
ちょっと大げさかもしれませんが、僕に言わせれば
今回の試運転は本当に一歩前進とすら感じません。
疑心暗鬼かもしれませんが、ある意味誰かの思惑に
乗ったミニイベントみたいな感じすらしますね。
とにかく。
北朝鮮という国が崩壊しない限り、極東の平和はありえんでしょ。
まぁとにかく。
南北の格差を垣間見るたび思うけど、
経済も教育もすべて「人が作るもの」だということを
まざまざと見せ付けられる。
南の経済発展も、北の惨状も、
自然の摂理や神の見えざる手に由来しない。
すべて人がなしえた結果でしかない。
やっぱり日々の生き方とビジョンは重要ってこと。