昨今の年金騒動を受けて…というわけではありませんが
両親が今年度で満60歳になるため、少なからず年金を受給することになります。
しかし当の本人たちが年金に関する知識をほとんど持っていません。
なので、先日まずは母親にその概要を説明することにしました。
かつて、年金の存在だけは社会保険事務所を通じて調べさせていたので
「もらえる」ことは「もらえる」わけです。ただ金額が…。なのです。
誕生日は父親のほうが若干早いので先に受け取るのは父です。
しかしその数ヶ月後に母親が受け取り、さらにその1年後には母親の方が
受け取る額が増えるという不思議な現象が始まります。
現在、厚生年金は60歳支給から65歳支給にするための段階措置を取っている
真っ最中でして、団塊の世代はまさにその渦中にいます。
昭和22年生まれの男性は、まともな金額で年金を受け始めるのが64歳から。
それまでの4年間は図のとおり、本来受け取れそうだった額の半分近くしか
受け取れません。
しかも。65歳まで延長雇用を促進するのが国の方針ですが、それに併せて
実は継続雇用のサラリーマンは厚生年金の受給額が減らされるシステムに
なっているのです。理由は60歳以降も厚生年金の保険料を支払っているから。
つまり働く奴に年金はいらんやろーもん!という発想です。
でもその「働く奴」はなぜか「サラリーマン」に限定されています。
個人事業者は当てはまらないのですから不思議です。
他方、母親は早めに満額(といっても本人はそんなに働いてないから微額ですが)を
受け取ることができます。
この後も、父親が64歳になったとき、その後65歳になったときなどなど
その要所要所で都度、社会保険事務所へ行かなければならないという
面倒くささがあります。毎度受け取る金額が変わるからです。
これをすべて理解して動くことは至難の技でしょう。けどやはりここで
負けてはいけません。がんばってみんな勉強しましょう。
僕ら若い世代は、この時期に何をしなきゃいかんか?
年金制度を知ることも大事ですが、税金の控除等も学習し、
今のうちに老後(といっても60歳~70歳の仕事終了のころあい)に
備える対策を採ったほうがいいでしょう。
月額生活費は25万~35万必要です。5年で2000万円は必要です。
大丈夫ですか、あなたの近未来の老後は????
ちなみに。
両親にはたくわえがありません。結構今後のどう過ごさせるか
これを間違えると死活問題です。
本人にどこまで自覚があるか知りませんが、
とばっちり受けるのは自分ですから、僕は自分のことのように
日々学習をしています。