あっと言う間の1ヶ月だった。
今回、熊本県庁からのオーダーを賜り、熊本県内の中小企業の皆様が悩む、「若者への会社のPR方法」の伝授する最終回なのです。
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実は事前に、各企業の担当者様にPRを行う1分間原稿を書いてもらった。それが届いたのが、このセミナーの1週間ほど前だった。内容を見た。
非常におどろいた。あまりにレヴェルが高いからだ。プロに書かせたのか?と思わせるものも散見。。。ただもちろんですが、そこまでのレヴェルでないものもあったのでした。
実は、今回の参加企業様およそ30社が3分弱程度の出演による会社紹介のDVDを制作するという、最終目標があるわけです。
となると、「わかりやすい会社」と「わかりにくい会社」とが玉石混交になると結果的には相乗効果を生み出せないなぁと思ったわけです。
最終回の講義は、単なるテクニックの集大成とすることをやめて、全体のレヴェルを上げるための情報共有を行う…これを使命にしました。
もちろん、このPRができたからと言って、就職の状況が飛躍的に上がるとは思えませんし、そんな単純な話ではないことは百も承知です。
僕からお教えできることは今回のセミナーの内容を含めて、2つです。先日会場でいただいた質問に対する回答も兼ねて、この場で記します。
各企業は「情報発信」を怠らない
製品を作っているだけ、BtoBだから取引先だけ見てればいい、というわけではありません。どんな企業も「情報発信」は不可欠です。
誰がどこで見てるかわからないから…というネガティブシンキングでなく
誰とどう繋がるかわからないから…というポジティブシンキングが理由です。
情報は会社の概要だけでなくてもかまいません。社長や社員が好きな言葉、果ては翌日の天気予報だっていいのです。誰が「やっちゃいかん」といいますか?
ただ情報発信は、「コスト」より「根気」が必要です。それは「継続は力なり」という「根気」と「信念」なのです。
この講義でも申したことですが、もう一度
○自社と自社商品、自社の人材に付加価値を加えます。
○新規採用を目す人材と、顧客、社会の価値観を変えます。
○新しい需要を喚起し、新しい情報の獲得を可能にします。
○新しい需要と情報は、新しい製品の開発に寄与します。
これを信じてくださいね。
地場と大手の給与格差をどう説明する?
これも難しい問題です。初任給を見たら、親御さんや高校生が流れることも十分考えられます。
恐らく給与よりもやりがい…と言っても聞かないでしょうしね。
ここで重要なのは「地場に住む」ことの利点を謳うことです。別の言い方をすれば「親御さんにとって不安解消するのはどっち?」ということ。
都会に出れば、大きなカネをもらっても大きなカネが出て行きます。都会に出れば、実家のそばに来てくれる結婚相手を子どもが会うでしょうか?実家のそばにいない子どもは、自分が病気になったら戻ってきますか?
初任給を含め目の前の金額で判断させないような、将来設計を親子で真剣に考える機会と情報を与えることが、地場企業には求められます。
恐らくそれは現在企業に勤めている団塊の世代の方々にとっても他人事ではないでしょう。
親子へファイナンシャルリテラシーを、就職時に教え込むことも実は有効な情報発信かもしれません。
とまぁ、これだけ考え付くことがありますので、今後のセミナーをきっかけにどうぞ末永く、お付き合いのほどを! ありがとうございました。