歌詞のスーパーインポーズ

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大晦日に紅白を見てない僕。
超寒くて、全国的に雪が舞う31日だったにも関わらず
視聴率が歴代ワースト2位とは、もうテレビ自体のコンテンツ力が
低下していることを表わしている以外にないんじゃない?と思ったわけで。
で。
とりあえず紅白がどうだったかくらいは見ておこうと、youtubeをサーフィン
しとりました。が。つまんないので、結局歴代の紅白を見てしまうことに
なりました。
すると変なリンクをたどり、70年代後半の紅白→同時代の歌番組で
たどりついたのが、78年の夏のこの映像。

実は僕、この映像を生で見た記憶がきちんとあります。
なぜなら、その後の8月の某日、バスの中で歌った記憶があるからです。
これが、サザンオールスターズの出始めの姿です。
初々しいですね。
でも桑田さんは、この時「絶対にヒットさせる自信がある曲」を
10曲持っていたと聴きます。故にデビューしたとか。
今も数々の名曲を残していますが、やはり最初に作って伝播させた
この曲にこそ全身全霊が宿っている気がします。
僕の中ではサザン自体が、この曲を超えるものは作ってないし
作れないと勝手に思っています。そのくらいのインパクトがありました。
今もあります。
さて。
ただ確か、この夜のヒットスタジオの放送を見ていた視聴者からは、
当時牛込にあったフジテレビにクレームの電話がかなり入ったらしいです。
理由は簡単で。
「何を歌っているのか、わからん(怒)!!」 
どうでもよかろーもん、と思うものの やはりフラストレーションを溜まらせた
のでしょうね。お気づきのとおり、歌詞はスーパーされていません。
実はテレビ業界の歌番組において、画面に歌詞がスーパー^インポーズされたのは
このクレームを受けた、夜のヒットスタジオが最初といわれています。
最初は、勝手にシンドバッドだけに付けようとしたのが、
知らないあいだに、すべての楽曲に付きだし、そして気づいたら
すべての歌番組のスタンダードになっていたのです。
こういうところに、歴史の瞬間を見出すのは、なんとも面白い。
そして番組を作っているのは、このころはまだ視聴者も含めて…
だったんですね。
この日、サザンの後は山口百恵さんが歌ったよう。
さぞかし、やりにくかったことでしょう。
78年の夏は僕が小学校2年生。福岡は大渇水の真っ只中でした。
まともにプールで泳ぐことすらできなかった、この夏に元気をくれた
サザンオールスターズを忘れることはできません。

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