メディア各社はこぞって2月の旧正月景気を「春節」「爆買」と称して、インパクトを追い求めた取材と露出を繰り返していました。
なんとなく、買って帰っている中国人を小ばかにしたような風潮すらありましたが。仮にも顧客なのですから、もう少し冷静かつ客観的な露出をすべきなのではか感じました。
さて、2月の連休は「旧正月」であり、中国に限らず、旧暦を採用する地はすべて休みとなります。従って当該時期を「春節」といっしょくたに表現するのは、ミスリードです。
韓国では「ソルラル」と言います。
で。
3月に入りまして、ホスピタブルでは意外な数値が出てきました。実は他社と同様にホスピタブルでも、運営店舗のHAKATA101にてソルラルの来訪者を対象とした販売キャンペーンを打ちました。
まぁ、この時期はそこそこの売上は出たのですが。。。
何と今月(2015年3月)の方が、韓国人個人旅行客の売上高は高くなっている傾向にあります。特に客単価が高いようです。本日3月17日付の、中間集計で報告を受けた売上高データを自社スタッフからの話です。
では、どうしてなのか?
来店購入者の方から、直接ヒアリングした話としては「旧正月は、ゆっくり買い物ができない」ということでした。
つまり家族連れで、わさわさやってくる時期なだけに、リピーターが多い韓国人旅行客市場としては、そんなあわただしい時期よりも、別の時期の方がゆっくり落ち着いて買い物ができる、ということです。
大量に人がやってくるから。。。とその時期だけにプロモーションをかけたり、キャンペーンのPOPを出しても着実な結果は出ません。着実な結果とは数年後に宣伝無しに集客を実現させ、売上を上げることを意味します。
旧正月=アジア人大来訪=売上が多い
などといった、メディア扇動の先入観があると、改めて商機を逃すのだな、と感じた実例でした。大変興味深いマーケティングデータでした。