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仕事がら、関係の深い行政のホームページをよく見ます。昨日(2019年5月28日)付けで発表された、法務省(出入国管理庁)から出た、この情報。あなたは読んでいますか?
実は法務省のホームページの中に地味に凄い話が出ていた
日本で4年頑張った留学生の就労ビザに新たな動きが
そもそも、どのあたりが話題的にすごい話なの???
まずは重要なところ(と思しきところ)を強調して(筆者の独断)、以下に記します。
- 経緯・背景 (中略)・・・大学を卒業する留学生が就職できる業種の幅を広げるため,(中略)・・・我が国の大学や大学院を卒業又は修了した優秀な外国人材の定着促進を図り,我が国経済社会の活性化が期待される外国人留学生の日本国内における就職の機会を拡大するために,・・・(中略)
- 改正の概要 現行制度上,飲食店,小売店等でのサービス業務や製造業務等が主たるものである場合においては,就労目的の在留資格が認められていませんでしたが,民間企業等においては,インバウンド需要の高まりや,日本語能力が不足する外国人従業員や技能実習生への橋渡し役としての期待もあり,(中略)・・・本邦大学卒業者については,大学・大学院において修得した知識,応用的能力等を活用することが見込まれ,日本語能力を生かした業務に従事する場合に当たっては,その業務内容を広く認めることとし,在留資格「特定活動」により,当該活動を認めることとしたものです。
- 公布・施行日 令和元年5月30日(予定) →つまり明日
いろいろと難しいことが書かれているようにも見えますが、かいつまんで説明をすると。。
- 4年間、日本の大学へ留学した人が対象(1年程度の交換留学などは対象外)
- 本来「単純労働」として在留資格発給を拒否していた、飲食業・小売業・製造ラインなどについての話だけど
- ビザ出すわ。ただし「特定活動」ね。
というものです。まぁ、今回の話が出てきて成立した背景・いきさつをもう少々突っ込んで話すとすると、過去にこういうデータが出たからだろうなぁと、しみじみ感じています。(東洋経済新報社から引用しています。)
小さな事業者ほど、採用が難しい。特に飲食店や小売店は、キツさなどの情報が先に日本人の耳に入ってくるので、飲食店や小売店で働くことを推奨しない就職セミナー講師などが増えているなあと感じます。今回の施策は、その状況を打開する規模感はあるでしょうか???
在留資格「特定活動」とは何か?
いわゆる「その他の活動」として表現されるもので、馴染みのあるところで言うとインターンシップやワーキング・ホリデーなどが、特定活動に該当します。有期ビザで、通常は1年から3年 または5年などで発給されます。今回の新たな施策において1・3・5年の原則は超えないとは思いますが実際何年の在留資格を前提に進めている話かどうか?は追って調査します。いずれにせよ有期雇用契約の対象ですね。
じゃあ、これで門戸が開かれて飲食店の就職難も問題解決!?
などと、甘い気持ちで臨んではいけません。働く先を決めるのは求職者である、留学生の学生たちです。つまり。飲食店さん・小売店さんの求人希望人数>求職者数(4年代卒の留学生)である以上、求人企業側である飲食店さん・小売店さんはあらかじめ「求職者が燃える仕事内容」「求職者自身がステータスに感じる職業へのこだわり」を整えておいてほしいのです。そうすれば社内全体において複数言語ができる人材を採用する意味と意義を理解できます。単なる人材不足を理由にこれらの人材の採用をすることは、ナンセンスに等しいです。なぜなら「すぐに辞めちゃうから」です。
じゃあ「求職者が燃える仕事内容」って何なんだ??
法務省のホームページに書かれている文章をもう一度読みましょう。
「民間企業等においては,インバウンド需要の高まりや,日本語能力が不足する外国人従業員や技能実習生への橋渡し役としての期待もあり・・・」
と、この部分ですね。つまり多言語人材の語学力を用いることが期待され、本人たちもそこを駆使したいという飽くなき欲望があるわけです。となると「駆使した多言語力で、会社の課題解決や売上向上に貢献できる」ことが仕事内容にあれば、燃えるわけです。
①韓国語ができる人 優遇しますと謳っているか?
もし求人情報に「韓国語ができる人は優遇します」書いてあれば、対象人材はとても喜んで仕事内容を探すだろうと予測できます。なぜなら特に飲食店や小売店において「多言語能力」を見越したバイト就職などを考えている大学生が非常に少ないからです。しかしながら。実はもう1つ大事な事前準備があります。
②正しい手法でインバウンドに着手しているか?
訪日韓国人向けのプロモーションを実施して、集客に成功していると思しき店舗であったとしても、読者である一般ユーザーはかなり厳しい目線で、アップロードされている店舗に関する記事を読んで判別しています。つまりキュレーションブロガーが書いたブログが多い場合、どれだけ検索の上位に上がってくるとしても、読者が記載事項を信じない、という経験を筆者を含め私たちはびっくりしながら拝聴しています。
博多駅前のインタビューアンケートでは、これらの傾向が数値で出ております。そのうち発表しますが、一部の間違った情報発信をしている飲食店や小売店さんは、再度これらの声をもう一度聞きなおす方がよいですよ。なぜならば、顧客からの信用も得られていませんが、実は働こうとする若い子たちも、多言語の能力を生かすことを考えている際に「どんな職場なのか?」「どんなお客様が来ているのか?」「どんな情報が出ているのか?」を詳細まで調べる傾向にあります。嘘の情報が発信されている形跡があったり、顧客からの各レビューに悪い内容が書かれている場合が散見されたお店であれば、やはりアルバイトのエントリーを控えることが考えられます。
つまり、インバウンド事業への着手はとても重要であり、採用がしやすくなる環境を整えるためには重要なのですが、一歩やり方を誤ると顧客の信頼も得られなくなるどころか、採用前の求職者の母集団からも信頼をなくすわけです。業者に発注していろんなインフルエンサーに掲載を依頼した企業や店舗も多いとは思いますが、どんな表現方法でどのように情報が発信され、それを読み手がどのように受け止めているか?を調べる術がない方は、お問い合わせください。
すぐに採用をしてみたい!という方は、母集団の囲い込みをする意味からもまずはアルバイトで、多言語人材の採用をやってみましょう。資料が必要な方は、こちらへクリックしてみてください。
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