とんでもイングリッシュ その5

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さて、本日はクリスマスイブ。(ですよね)

こういう「イベントデー」に海外旅行をすると、想像していないシチュエーションにいろいろ出くわします。
中国へ2月に休みを取って行った時は、実はたまたま旧正月前の年末。
飛行機が全く取れずに、深夜2時の便に乗せられたり、
町中のレストランがすべて貸切になっていて、どこへ行っても追い出されたり・・・。

アメリカへ行った時、ニューオーリンズに入った日がたまたまハローウィン。
超アブナイとニューオーリンズの夜の街中を、大手を振って歩けたのがこの日。
実は、ハローウィンの日は、交差点ごとに警官が立っていて、通常では考えられない
厳重な警備をしていたのです。

まさに自由にニューオーリンズの町を堪能でき、本当にラッキーでした。

が、その自由気ままな雰囲気が裏目に出て、翌日ボクは災難に見舞われました。
その日、ボクはニューオーリンズの空港を出発し、ダラス経由のデルタ航空で
テキサス州のサン・アントニオという町に向かっていました。「アラモの砦」のある町ですね。

離陸して、まもなくのこと。。。 激しい腹痛が。。。

それも「超激痛」。 
まずい。 トイレに駆け込んでから、ずっと入りっぱなし。

だんだん目まいがしてきて、頭がボーっとしてきたのです。
なぜか?

理由は、すぐにわかりました。昨日行ったニューオーリンズのレストラン。

そこの親父がイチオシでボクに勧めたのが。。。
「生牡蠣」

店の親父は、「これを食べずにニューオーリンズは語れない」とまで言いやがった。

だから食べたのに。。。だまされた。

どれだけ後悔しても後の祭りですよね。

あまりの腹痛と顔色の悪さに、キャビンアテンダントのお姉さんがこう尋ねました?
“Are you all right? What’s the matter with you?”

相手の表情もよく見えないまま、
ボクは必死に「牡蠣にあたった!」と言いたかったのですが。。。

「『あたった』って英語で何て言うと????」と死に際の頭で必死に考えました。で。。

“オ、オイスター ヒット・・・・”  (沈黙)

当然通じるわけもなく、キャビンアテンダントのお姉さんは、肩をすくめるばかり。

ならば・・・ならば、せめて何か自分の症状を言わねば・・・と思ったのですが
「下痢」「はきけ」「脱水症状」「食あたり」 。。。すべて英語で言えないのです。

さて、あなたは言えますか?

自分が生死をさまようくらいの最悪の体調なのに、これを表現できないモドカシサ。。。
飛行機の揺れや上下が加わって、ますます気分はサイアク。。。しかも降りたら乗り換え・・
ダラスの空港で、ボクは荷物を運ぶキャリーカートで次の便へ搬送されたのでした。

そして次の飛行機にほおりこまれ、そのままサンアントニオへ。
当然、席にいた時間は離着陸のみ。あとはずっとトイレ。もちろん、自分の症状を言おうとしても

“オ、オイスター ヒット・・・・” 
と言うだけ。「この日本人はアホか?」と思われながら、フライトに揺られたのでした。
海外で生牡蠣は食べるべきではありませぬ。(当たり前か)

ちなみに。。。
食あたりでの「あたる」は。。。  I suffer from food-poisoning.

主語は食あたりの原因のモノではなく、自分なのね。そこから違うのです。
下痢は「diarrhea」
はきけは「vomitting」

すべて完治してから覚えた単語たち。
でも、本当は病気になる前に知っとけっつーの。

昨日の話題以上に「死ぬ気」になれば単語を覚えるといういい実例でした。
ちなみに、この機会以外にボクは2回、生牡蠣にあたっています。
それでも牡蠣が好き。バカは死ななきゃ治らないっと。

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