僕のビジネス論

書評|ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる

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先日購入したウェブ進化論ですが、僕にしては珍しいことに
買って数日でほぼ読破してしまいました。
きょうも朝5時前に起きて、むさぼるように読んでいた次第です。

梅田 望夫
筑摩書房
売り上げランキング: 17,755

書評は大体誰も書く内容が同じ。
ゆえに面倒なので要点&書評は以下に抜粋。

誰もがパソコンを自由に使えるようになり、
ブログなど情報発信を容易にする手段が普及、
Googleの検索エンジンなど情報を取捨選択する方法が広まったことで、
Webの世界が変わりつつある。いわゆる「Web2.0」だ。

著者は、ネットの「あちら側」と「こちら側」というユニークな視点で、
Webの進化がもたらす影響を解説する。

あちら側とはGoogle、Amazonなどがネット上でサービスを展開する世界。
こちら側とは、企業内で閉じた情報システムなどのローカル環境を指す。
「あちら側」では、Googleなどの圧倒的な資金力と知の集積により、
高品質なサービスが無料で提供されるようになった。

一方の「こちら側」は、依然として高いコストを投じて、
閉じたシステムを開発し続けている。
著者は今後10年間で、システムや情報をこちら側に持つ時代から、
あちら側のサービス、情報を利用する時代へシフトすると予想する。

実際、Googleのサービスを利用して、
従来なら開発に数億円かかったシステムを、
数十万円で作った企業も出てきた。
この流れは企業のIT環境に大きなインパクトを与えるものだ。
ITにかかわる人なら必読の一冊と言える。(日経BPの書評より)

で。

別に宿題でもなんでもないのに、なぜそこまで一生懸命読んでんのよ?と
感じる人もいることでしょう。

それは自分でもよくわかりません。

ただ、最近本(特に新書)や雑誌を買って読むときに以前より思うようになったのは
「早く読まないと、読むために費やした時間が無駄になる」ということです。

「?」

と、今ひとつピンとこないかな?

つまりですな。要約すると…
「書いている内容(情報)が古くなって、インプットの意味がなくなる」
ということです。

いわゆる昔からある文献とは異なり、最新の情報とは、その価値はせいぜい1年。
いや、もっと 少ない・短い かもしれません。

ということは、急いで読んで自分のものにしないと、読んだころには廃れ者になっている…
かもしれないのですよ。無形財産の減耗ってとこか、会計っぽく言うと。

ちょっと前まで「デジタルディバイド」という言葉が巷を席巻していました。
でも、今は「デジタル」というある事象に留まらない
「インフォメーション(情報)のディバイド」が起こっていないかな?
そう、つまり「格差」です。

経済格差という言葉は新聞に踊りますが
僕個人は、世の中に発生する「格差」のすべての原因は「情報格差」ではないか?
と思うようになってきました。

なにせ、この本のタイトルも「ウェブの『進化論』」なだけに。

ちなみに。
ウェブ進化論を読むと、いよいよ放送局をはじめとするメディアの存在が
危ぶまれるという危機感にさらされた。

というか。

「危ぶまれる」というのはいかにもメディア側の主観的な言い回しだから
「淘汰される」…かな?

まぁ、そういう気がしたわけです。
これもひとえに「情報格差」が原因。

「情報格差」の最下位に近い位置に「メディア」が存在していることがこの本から
よーくわかります。そしてその格差から目を背けようとするから
余計に危機に陥っているのも、本を読むとよくわかります。

この本、お勧めです。

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コメント

  1. 『ウェブ進化論』(梅田望夫著)@素直に波に乗ってハッピー。

    久しぶりのヒット本に当たりました。知的興奮状態。
    『ウェブ進化論』(梅田望夫著)
    ※本書は「スパルタ読書塾」(→記事はこちらでご紹介し…

  2. これからの10年で起こること・・・

    「この本は、絶対読んだほうがいいです!」と言える本に出会いました。
    ?
    「ウェブ進化論」。インターネットの将来について語られた本です。

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    ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる

    ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる

  4. 梅田望夫『ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる』

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    今回は、梅田望夫『ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる』を紹介します。…

  5. AML Amazon Link より:

    Thanks TB

    Trackback ありがとうございます。またのTBをお待ちしています。

  6. 『ウェブ進化論』(梅田望夫著)@素直に波に乗ってハッピー。

    久しぶりのヒット本に当たりました。知的興奮状態。
    『ウェブ進化論』(梅田望夫著)
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