ちょっと前の話だが、去り行く夏を惜しむためにカレーを食った。一人さびしくメシを食うのに、カレーライスは結構ちょうどいい。日本のカレーライスなんて家では楽しい食べ物で、外食では暗い食い物だから。ラーメンと同じくらい暗い青春を描く、おいしい食事である。
行ったのは、中央区草香江にある「河(かわ)」というカレーハウス。(現在は移転しています)カレーライスは550円。普通のカレーなのになんと400gもあるカレーだ。中盛で700g。山盛になると1kgだ。しかも中盛以上は残すと罰金。
大学生のころ、よくお世話になったカレー屋。本当に久しぶりに行きたくなり一人で行くと、やはり15年前と同様暗い顔した大学生が3人いた。何も変わっていない。
写真のカレーは普通。どこがやねん!とつっこみたい気持ちをぐっとこらえ一心不乱に食べるのが「河流」だ。
実は以前中盛(700g)を食べ、動けなくなったことがあった。この店に来ると、「満腹とは何グラム食べることか?」という数値を正確に測るベンチマークにもなる。不思議なもので満腹グラム数は年齢で変わる。
現在36歳における満腹グラム数はおそらく500g弱だろう。700gを食べると、「あとちょっとで吐く」レベルなので。忘年会で雑炊まで食いまくって、全く動けなくなるおっさん…、そうそんな状態。あれが700gなのです。
となると。
やはり人の「腹八分目」とは300g~350gのようで、それ以上は基本的に太る可能性を秘めているわけです。
ご飯なら茶碗一杯食べておかずを食ったら、確実にこのくらいのグラム数はカウントされることでしょう。
高校時代にラーメンの替え玉を3回~5回おこない、大学でカレーを食いまくったあの胃袋は、どこへ行ったのだろう?こういうことで「大人になった」ことに気づくのはちょっと悲しいところでもあります。ね。