先日、自分の子どもとこんなやり取りがありました。
「○○の問題がわかんない」
算数の問題を、僕が教えているというシチュエーションです。
「○○の問題について、何がどうわからないのか?」
と問うと、返答に詰まったのでした。
かつて家庭教師をしているときにも、僕は教え子に同じような指導をしました。
「何がどうわかっていないかを説明することで、学力は上がる」と。
例えばこんなこと。
例)以下の文を英訳しなさい。
「私は勉強するために、いつも図書館に行きます。」
昔の教え子は、「これ、わからん」といいました。「何がどうわからんのじゃ、ボケ!」と言うと、しぶしぶ言いながら、問い詰めたことを覚えています。
問い詰め方は、簡単。
①「私は」が本当にわからないのか? → すると徐に、「I」と書く。
②次に「これは肯定文か疑問文か?」と問う。 → すると徐に、最後に「.(ピリオド)」を書く。
③次に、「図書館に行く」を書けないか?を問う。 → すると、go to ******** と、書く。
・・・なるほど「図書館」が書けない。そうするうちに、彼が「分からない内容」が徐々に「分かる」ようになります。
このイジメに近い分析のおかげさまで、分かったことは・・・
1) 図書館 という単語の語彙力がない。
2) いつも という単語の語彙力がない。しかも、どこに書くかもわからん
3) 「○○するために」は 不定詞で書くのはわかる。でも、どこに入れるかわからん
4) (最後が重要) 他は「分かる」
まぁこんな感じです。この作業を通じて、「分かっていること」と「分からないこと」・・・それぞれを、当事者が「理解した」ことになるわけです。
実はこれがすごいことです。
現在は、仕事をしている一般の若者から中堅まで、この分析ができないのです。つまり「自分が今、何が分かってて、何が分からないのか?」ということを。これが分かる人だけが「対策」を講じることできるのです。
皆さま、いかがでしょうか?僕はそんなに頭のいいほうではありませんでしたが、この方法は結構駆使したタイプです。自分の弱みを具体的に分析できることは、後々の対策を効率的にさせます。是非一度試してみてくださいませ。