韓国向けインバウンド情報

私たちが知らない風評被害(2)

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昨日の記事に関して大変反響を賜りました。

今回私が久々にブログを更新した理由は、今の仕事において今回の問題がゆゆしき事態だと感じたことも1つですが以前も似たようなことがあり、非常に腹立たしい思いをした経験があったことも理由です。

以前マスメディアで仕事をしていたときに、今回の韓国のメディアと同じような罪を日本のメディアが犯しています。そういう意味では国は関係なく、とにかくマスメディアという業種に似た傾向があるのだろうと感じているわけです。少し思い出してみてください。

 

2001年 9・11 同時多発テロ以降。このテロで私は大学時代の同級生が死に、本当に震撼としたのをメディアに携わりながら、その場にいたのを覚えています。

ただ。その後のメディアが謳ったことは

  • 今度は在日米軍基地がおそわれる
  • 日本の主要都市もねらわれる

などという根も葉もない不安のあおり。

そのあおりを受け、日本政府が出した通達がチェーンメール化。文部科学省が9月28日付けで各都道府県教育委員会に送付した「海外修学旅行先では米軍施設に近寄らないように」という内容の通達を出す。

 

これを受けた一部の教育委員会が、地域の公立校へ情報を転送する際「米軍基地がある韓国や沖縄への修学旅行は特に注意するように」という情報を追加したため、キャンセルが相次いだ。

その結果なにが起こったか?

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沖縄の観光旅行・修学旅行はすべてキャンセル。壊滅的な被害を受けたのは、沖縄県でした。
2カ月後の11月から「がんばるさあ~沖縄」キャンペーンが始まり沖縄の風評被害を払拭させる動きが始まりましたが、逃げた客が簡単に戻るはずもなく、アメリカ同時多発テロ事件の影響により、沖縄旅行を取り止めた人は2002年3月末までで、修学旅行17万人、一般旅行5万人、合計22万人。 結局2002年の夏まで何も効果は現れなかったわけです。これって日本のメディアと僕ら自身の不安心理が原因じゃん。

正直、あまり覚えていない人も多いと思いますが。今の私たちの状況って、意趣返しみたいな様相ですね。被害を受ける側の立場になって、初めてつらさと、加害者への怒りが現れてくるってもんですね。

 

僕らはいま、自分たちの周りで起こる風評被害に対し正面から立ち向かう以外方法はないのです。がんばりましょう。

 

 

 

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