有事になったら、戦時になったら・・・。
日本のメディアが、必要以上に騒ぎ立てていて、見ててだんだん不快になります。
何事も重要なのは、「備え」です。
韓国には大韓民国国民安全処が監修しているパンフレットがあります。
きょうはその翻訳内容をご紹介します。なかなか読み応えがあります。
タイトルは「非常時国民行動要領」
サブタイトル:知れば知るほどさらに安全
このサブタイトルのセンスは、日本にはなかなかないですね。
デザインも、おどろおどろしくなく、なんとなく読みやすい(笑)
戦争勃発前 非常時国民行動要領
1 非常時待避所の探し方
政府は敵の砲撃、空襲等に備え、全国に約24,000 カ所の民防空待避所を指定し、運営しています。
(1) 以下の場所が非常時に待避所として指定されています。
地下鉄駅、地下駐車場、大型建物の地下室等の待避所表示板がある地下施設
(2) スマートフォンアプリ「安全踏み台(안정디딤돌)」で非常時の待避所を探してください。
・グーグルPLAY ストア又はアプリストアで『安全踏み台』を検索)アプリ設置
・アップル初期画面で①民防空待避所→②現在位置照会
※ 国家災難情報センターHPでも確認可能
(3)事前に「足」で探し、確認することをお勧めします。
・家族や会社の同僚と一緒に最大限退避時間が短い待避所を探す
・待避移動経路に大型ガラス、看板など危険要因があるか事前確認
・子供には待避所の略図を作ってあげ定期的に教育
2 戦時に必要な物資の準備
(1)非常時の生活必需品は十分に準備しておきましょう。
・食料:できるだけ調理と保管が簡単な米、ラーメン、小麦粉、缶詰等(30日分)
・炊事道具:食器(コッペル)、バーナー及びガス缶(15個以上)
・寝具及び衣類:毛布、下着等
・ラジオ(バッテリーを含む)、リュックサック、懐中電灯、ロウソク、マッチ等
※ 飲食物は調理が簡単なものを準備し、賞味期限を考慮して交換
※ 停電等に備え、ラジオのバッテリーは余裕を持って準備
(2)家庭用非常薬品を準備しましょう。
・医薬品:消毒剤、解熱鎮痛剤、消化剤、下痢止め、火傷軟膏、止血剤、消炎剤等
・医薬外品:ピンセット、ハサミ、包帯、脱脂綿、絆創膏、三角巾等
※ 医薬品は、各家族の特徴を考慮して子供・高齢者・患者等に合う医薬品及び最新の処方箋を準備
(3)化生放戦に備えた物品も準備しましょう。
・防毒マスク又は手ぬぐい、マスク
・防護服又はビニール服、雨着
・防毒長靴と手袋又はゴム長靴と手袋
・解毒剤、皮膚除毒剤又は石鹸、合成洗剤
・十分な接着テープ(窓枠、扉のすきまの密閉用)
※ 防毒マスク等、化生放戦に備えた専用品を準備できない場合には、家庭で容易に入手可能な代替品を準備
(4)身分証明、財産関連書類の写しも準備しましょう
・身分証の写し、身分証のない子供の場合は名札(氏名、生年月日、両親氏名及び連絡先)を予め準備
・契約書、保険証書等の重要書類の写しも別途準備
3 一般防毒マスク着用要領
(イ)携帯小袋を開き、包装された防毒マスクと浄化筒を取り出し銀箔包装を除去します。
(ロ) 浄化筒上・下の栓を除去し、時計回りに回して防毒マスクを装着します。
(ハ) 防毒マスク レンズ側が下になるように防毒マスクを着用します。
(ニ) 顔に密着するようヘアバンドを調節し、内部の首バンドを締めます。
(ホ)浄化筒の空気吸入口を手の平で防ぎ、息を深く吸い込んで顔面部が顔に密着するか
確認後、安全な所へ迅速に待避します。
戦争勃発時 非常時国民行動要領
1 民防空警報発令時の行動要領
(1)サイレン 1分―平坦音(― ― ―)
警戒警報(敵の攻撃が予想される時)
・直ちに待避する準備をし子供と老弱者はあらかじめ待避
・非常待避の物資点検及びガス・電源遮断
・化生放攻撃に備え、防毒マスクなど個人保護装備点検
・営業店は営業を中断し、客に警報伝達及び退避案内
(2)サイレン 3分―波状音(~ ~ ~)
空襲警報(敵の攻撃が切迫したり進行中である時)
・待避所や地形地物を利用し迅速に秩序をもって待避
・ 営業店は営業を中断し、客に退避案内
・運行車両は空き地や道路の右側に停車した後退避
・化生放攻撃に備えて保護装備を着用し退避
・待避所では秩序を守って政府案内(放送)により行動
(3)音声放送
化生放警報(敵の化生放攻撃が実施されたり予想される時)
・防毒マスク、マスク、ハンカチ、保護衣等で呼吸器と体を覆い保護
【化学武器攻撃】
・室外:高地帯や高層建物に退避
・室内:扉を閉め、外部空気の流入遮断
【生物学攻撃】
・食物と水は沸騰させて摂取
・害虫、ペットによる伝染注意
【核武器攻撃】
・待避所又は地下施設に退避
核爆発
・反対方向にうつ伏せになり目と耳を防ぐ
(4)音声放送
警報解除(敵の攻撃兆候及び追加攻撃が予想されない時)
・負傷者救助活動、献血等に参加
・汚染施設と装備は石鹸や洗剤を使い洗浄
・再空襲に備え政府案内放送を継続して聴取
2 戦時一般の行動要領
(1)家を中心に政府放送(TV、ラジオ)を聴取し、案内により行動します。
・非常待避物資を点検し、火災及び爆発の危険があるガス電源遮断
・断水/停電/ガス供給中断に備えた物資準備
・必要に応じて政府の案内により、待避所から迅速に待避
・子供と老弱者はあらかじめ待避
・通信網が麻痺しないように不必要な電話使用は自制
(2)待避令が発令されれば迅速で秩序をもって待避します。
・準備しておいた非常待避物資を持って迅速に待避
・営業中の店は営業を中断し、客に待避柔道
・運行中の車両は、空地や道路の右側に停車後待避
・待避した後も継続して政府の放送を聴取し、案内により行動
(3)戦時動員及び被害復旧に全員参加します。
・動員令が宣布されれば兵力/人材/物資動員対象者は、指定された日時・場所に遅滞なしに招集
・献血、負傷者診療、全災民の救護等ボランティア活動に参加
(4)政府統制に積極的に協力します。
・軍事作戦及び被害復旧のための車両及び住民移動統制にまず協力
・生活必需品の買い占めを行わず、政府が配給制を実施すれば積極的に協力
3 敵砲撃挑発時の行動要領
(1)冷静かつ迅速に待避所に待避します。
・アパート、高層建物ではエレベーターを利用せず、非常階段を利用して待避所に移動
・運転中の場合、車両を道路の右側や空地に停車(キーをさしておく)して待避
・待避所に移動が難しい場合、溝、ぼこんと凹んだところなどに最大限うつ伏せになって体を隠す
※地下鉄の駅、地下駐車場、大型建物地下室などが待避所に指定
(2)爆発火災及び破片に注意します。
・火災発生有毒ガスで窒息しないよう、ハンカチなどで口と鼻を覆い最大限低姿勢で移動
・レンガ残骸などの破片、大型家具及び家電製品が倒れることがあるので注意
(3)建物残骸に閉じ込められた場合、落ち着いて救助を待ちます。
・無理に抜け出そうとせず、できるだけ楽な姿勢維持
・携帯電話の発信音又はパイプ、残骸等をたたいて定期的に救助信号
・漏出ガスによる爆発危険のあるマッチ、ライターなどは使用を自制
(4)待避後は家族、隣人とともに行動します。
・現在の感情を率直に話し、互いに励ましてともに行動
・子供、老弱者に対しては、不安にかられないように現在の状況を肯定的かつ簡単明瞭に説明
4 化生放攻撃時の行動要領
(1)化学武器の攻撃の時
・防毒マスク又はマスクなどを着用して高地帯や高層建物の室内に待避
・出入口、窓、換気扇は接着テイプ等で密閉
・汚染された身体部位は石鹸、洗剤で流水で15分以上洗い、汚染された服はビニール袋に密封
(2)生物学武器の攻撃の時
・汚染物質及び患者とは接触禁止、防毒マスク又はマスクを着用して迅速に待避
・政府案内により、感染の有無確認及び予防接種など治療
・食べ物と水は沸騰させて摂取し、体と生活空間の清潔維持
(3)核武器の攻撃の時
・迅速に地下待避所又は地下施設に待避
・核爆発の閃光を感じたら爆発の反対方向にうつ伏せで目と耳をすべて覆い口を開く
・核爆発後、放射能落塵地域から待避し、ビニール、雨着などで身体露出を最小化