さすがに、いろいろなところで話題になったり、
実際に行列を見たりすると、
「誰が仕掛けたんだ?」と、思われる方が
少なからずいらっしゃると思います。
仕掛けたのは、ご承知の通り、ホスピタブルなのですが、
その経緯を細かくお伝えしたいと思います。
たまーに「俺がやった」的な、変な方がいますので、
その辺の手柄欲しい的な方を完膚なきまでつぶす意味合いもあります。
まずは長い長いいきさつを知って下さい。
2009年に始まったFACo(福岡アジアコレクション)において、
初回からお仕事のお手伝いをしたことで、以降当該イベントへ
お声掛けを賜るようになりました。
韓国人デザイナー カン ヒスク氏のコーディネイト、アテンドをいたしました。
2回目のイベントで、同年3月にオープンする福岡PARCOさんが、
FACo シンデレラガールコンテストへ協賛しました。
この企画は、一般モデル10名のファイナリストをランウェイに出し、
その中から、最終的な王者を競うものです。
PARCOさんからのオーダーは
「ファイナリスト10名中、4名を韓国人にしてほしい」というものでした。
開業前から、インバウンドを意識した、非常に先駆的な取り組みです。
我々の事前募集で400名の応募があり、その中から4名を選出しました。
民放主催のイベントなのに、
NHKさんが取材してくれたのが印象的でした。
遅滞なく、開業後にインバウンドプロモーションのオーダーがPACROさんから入りました。
ところが。。。。
そのオーダーが、一般的なデベロッパーや、SCのオーナーからのものとは異なるものでした。
・一般的オーダー:館(やかた)全体を総花的に取材してくれ
・パルコのオーダー:韓国人の老若男女を問わず、必ず訪れるであろうお店を一店舗抽出してくれ
ある種、無茶ぶりともとれるこのオーダーに対し、
ホスピタブルは男女4名の韓国人パワーブロガーを
抽出し、取材すべき店舗を検討すべく、フロアガイドをもとに、事前折衝をしました。
すると・・・・
全ブロガーが、「絶対にここです」と言った場所が「極味や」だったのです。。
(ブロガー同士、横で話してませんよ(笑))
めちゃくちゃ驚きましたが、ここは素直に従い、実行に移しました。
その結果は、皆さんのご存知のとおりです。
確かに、行列がうまれ、博多バスターミナルに2号店ができ、
そちらまで行列がうまれたことが、今にも続いております。
ところが、この結果が出だしたのは、2013年です。
契機は、2012年12月の政権交代、それ以降の円安への為替移行です。
実は2011年に東日本大震災&福島原発事故があり、
パルコどころか日本への来訪者が激減した時期がありました。
しかしパルコさんは、ドン・キホーテさんと同様に、
斯様な状況でも
プロモーションをやめませんでした。
そもそも人が来訪しないときに、行うことが集客促進(プロモーション)であるのに
日本のほとんどの企業が、広報という大切なはしごをはずしにかかったにも関わらず。
この間の地道なプロモーションの継続が、現在の行列形成に
繋がっていることは、まぎれもない事実です。
だから、他の企業の方々がどうしても超えられない壁があるのは
「逆張り」と「地道」という2つのコンセプトが根底にあると感じます。
しかし。
極味やさんに韓国人があれだけの行列を為したのは、これだけが理由ではありませんでした。