世界各国から我が国へ寄せられた浄財は、
台湾130億 中国3億 韓国16億 米90億などと報道されています。
台湾からの義援金の集まり方は、歴史的背景も去ることながら
記憶よみがえる時期に、台湾で同様のような地震があったことも
上げられるかと思います。
情けは人のためならずとはこのことを指すのでしょうね。
さて、案外知らない人が多いかもしれませんが、
韓国は地震がほとんど起こりません。
統計を持っていないので数値で表現できませんが
私の記憶が確かなら、2006年3月20日に釜山で揺れたくらいじゃないかな?
なぜこの日を覚えているか? 福岡で起きた西方沖地震の日だからです。
確か釜山は震度4だったかと。。。
だから、津波や地震って映画以外で見たことない人がほとんどなはずです。
そんな背景がある中で、韓国の歴史上では最も義援金が集まったという
今回の日本の災厄ですが、さていったい韓国4800万人の人口のうち
いったい何割の人が義援金に協力して下さったのでしょうか?
この数値も今回の調査で調べました。結果はご覧のとおり。
n=720 韓国における日本への義援金協力に関する調査
ここで私たちが注目したのは「これからしたい」と考えている人が40%程度、
そして「協力しない」と明言した人が30%という数値です。
今回の災厄にまつわる韓国国内の特徴は、日本の非常時と結構似ていて
一部の声の大きい人や、メディアに影響されやすい(つまりバイアスのかかりやすい)人が
拒絶反応やパニック感情を表している点です。
40%の「今後する」層は、様子見です。
周りの声や目が怖い…、気になる…。でも本心は協力したい。
そんな方々を指しています。声の大きい周囲の人を気にして
自分の取りたい行動に出られない人は日本にはたくさんいますが
隣国にだって4割いるんですよ。
韓国人は自己主張が激しいなんてイメージ持っている人が多いですが
データは必ずしもそれを否定しています。
一般的に情報リテラシに乏しい人ほど、感情的な声を上げる傾向がありますが
今回は他のアンケート結果との解析を見る限りにおいて韓国では
明らかにこの30%が「声の大きい感情的層」だと私は推定しています。
日本国内のメディア・右左翼層・先入観を元来持つ人々を見ていると、
とりあえず嫌韓・嫌中を謳う傾向がより強く感じますが、私たちは
常に「国」で一緒くたに扱う意見を、非常に短絡的かつ軽率とみています。
これらの先入観の対象は、データに出ている30%ではないでしょうか?
有事の時こそマーケットを冷静にデータで捉えないと、
私たちの大事なお客様たる、残りの70%を見失う恐れがあります。
日本の商品やサービスに対する顧客分析をこの場でするならば
今回義援金に協力して下さった27%の方々が、我が国の商品に関する
アーリーアダプターであると捉えてもよいのではないでしょうか?