今回の西日本新聞さまに掲載をいただいた記事は、2017年現在の韓国の就職事情の一部を切り取って報道されているものです。優秀な人材が、日本への就職を希望している…という様相が現れており、日本国としても喜ばしい話のようにも見えますが…、実はそんなに単純な話でもなく、そんなに甘い話でもありません。
当社も韓国には提携している大学が多数あり、地方都市に至ってはプサン・テグ・テジョンなどは、実にほとんどの大学を訪問し、大学の教授陣や、就職担当窓口のスタッフの方たちと、ひざを突き合わせて何度も話し、各大学の思惑や目的、ビジョンなどをヒアリングしながら、共通している点を見出して、就職斡旋に携わってきました。
そんな中、一部の大学は「ひたすら内定者数を追いかける」「就職先はどこでもよい」といった、かなり乱暴な考え方を持っているケースもあります。また、予め出来レースで、大学の先生が勝手に就職先を決めているものの、「内定率をアップさせたい」がために、行く気が無い会社にエントリーさせるケースもあります。大学はひたすら良い顔をして、日本企業を招へいしますが、結局のところただ単に出汁に使われて終わるケースもあったようです。
それもこれも「無償で渡航費を出してくれる」「紹介料がかからない」などの甘言に寄せられた企業が、餌食になっているようです。外国人採用は、御社が思っているほど甘くありません。情報収集やリスク回避は、きちんとわきまえたうえで、採用に臨むことをお勧めしています。そのうえで、この記事を読んでいただければと思います。