2006年 最大の出来事

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毎年年末になると、1年を振り返るのは人間の習性。
なーんか自分にとって、でっかい事件はないものか?
自分の周りの社会での、すんごい事件はないものか?と思うもの。
でも、僕はなんだかんだ言って、06年の集大成はこれだと思う。


Time’s Person of the Year: You

In 2006, the World Wide Web became a tool for bringing together
the small contributions of millions of people and making them matter
The answer is, you do. And for seizing the reins of the global media,
for founding and framing the new digital democracy, for working
for nothing and beating the pros at their own game,
TIME’s Person of the Year for 2006 is you.

まぁ、自分の仕事の終焉を伝えられたようなもんだ。
と同時に自分がこの2年くらいやってきたことの結果が、
このような消費者生成メディアの出現を招いたことのすごさを
TIMEが後押ししたようなもんだから、結構な驚きだった。
思えばこの3月にシリコンバレーへ行き、スタンフォード大学はじめとする
ブレインたちが生み出していったナレッジの背景やポテンシャルを目の当たりにし
それからわずか半年で、こんな時代として位置づけられるとは、
自分自身でも衝撃をいまだ覚えているわけで。。。。
何に驚いているか?といえば、「スピード」ですよ。
「まぁそのうちなるだろうね」とリアリティのない生活をしているけど
確実に僕自身も一日24時間の中から、マス・メディア経由で情報を得る時間が
ネットに比べ相対的に減ってきたことに、実は気づいていた。
まぁそれが自分だけじゃないってことだ。
自分の人生をこの業界に依存することの危険性を初めて知った年でもあったな。
あとは自分が出て行くか、自分がこの業界を変えていくか?だけだ。


まぁシリコンバレーという場所は、地方のローカル局やローカル新聞社の
木っ端マスコミが思い描くような、単なる一情報産業生成地区ではない。
彼らは本当に各社とも、そして各エンジニアともしのぎを削りながら、
そして楽しみながら、世界中の情報を自由自在に操ることを模索して
技術開発をしている。
そのシステムが構築する情報収集能力は、量とスピードにおいて
既存マスコミのそれを凌駕すること必至だ。
そうなれば、マスコミに依存しない一般人が増えるのだから
必ずや視聴率や聴取率、そして販売部数という既存概念が崩壊する。
そうなればマスコミの収益構造も崩壊する。その前にどうするんだろう?
僕はカリフォルニアの地に立って1週間の間、そればかり考えた。
それが2006年。いずれにせよ自分の人生の契機となるきっかけを
与えてくれたすごい年だ。
同時のそのような機会に招き入れてくれた方々にこの場を借りて感謝。
来年は、この機会と経験をどう生かすかという年になりそうですね。

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