先日の角打ちでの話の中で聴いた話ですが、
やはり今は「おせち料理」が売れるそうな。それも料亭の方々が作ったものが。
つまり百貨店の商品として、今後も十分開拓できる余地があり、
いまや巨大マーケットに化けそうな気配だそうな。ふーん。
僕の実家は、商売人だったため2日から仕事をしていたこともあり
正月休暇みたいなのがなかった。
つまりおせち料理をわざわざ作る必要もなかったので、まともに食った試しがないのです。
それ以上に思うのは。。。。そもそも「おせち料理」っちゅうのは、うまくない。
大して「食べたい!」という気持ちも湧き立たないわけですよ。
元来、正月休み対策のための「保存食」の意味合いもあるわけですから
「鮮烈さ」や「熱」などのインパクトは当然ない。
さらに言うと、ゲンカツギの意味合いも多いでしょ。
喜ぶ「昆布」とか、まめまめしき「黒豆」とかね。個人的にはそこまで心が惹かれない。
その潜在的な不満は、どうやら万人がもっていたようね。
そこから生まれたのが、高級料亭の料理人作の「おせち料理」の数々。
例えばすごいのは料亭老松が、核家族をターゲットにした「ミニおせち」を
売っているそうな。
こいつが、初日の11月に販売したらだいたい即日完売げな。
9.11以降、年末年始の海外逃亡が大幅に減り、正月を家ですごす人が増えたそうな。
そこで、家で正月を「どう過ごすか?」というノウハウや人間関係がない
都会の核家族がすがるのが、日ごろお世話になっているデパチカだったわけですよ。
「おせち」が内需拡大の牽引力になるとは、なんとも驚き。
もともと、大してうまくもねーなぁーと思っていたものだけに、開拓の余地は十二分にあるのは確か。
これってひょっとして1年がかりで、戦略を立てたら、大化けしそうやね。
ちょっと食いたくなってきた。正月はもう終わってるけどね。
ちなみに。
「ミニおせち」なるものは、何をもって「ミニ」なのか?
これを問いただすと、「エビの尾数」だそうな。
こりゃ驚き。
確かに、日本人は「エビ」に、豪華さの指数を感じる人が圧倒的に多い。
エビが少ねー=ケチ みたいな感覚。
エビが多いと、豪勢。
イセエビだったら、超贅沢。
かのカップヌードルも商品開発の際に、エビを入れることに社長は徹底的にこだわったとか。
エビへの価値観って結構面白いよね。