要するに勉強しなくなった 中山文科相
中山成彬文部科学相は7日の記者会見で、OECDの学習到達度調査の結果について「要するに勉強しなくなったんじゃないですか。低下傾向にあることをはっきり認識すべきだ」と述べ、世界トップレベルからの脱落を認めた。
すごく分かりやすいニュースを見て、ニヤけてしまいました。おっしゃるとおり。学生の学力が低下していることは、肌で感じる今日この頃。ただ、敢えて言えば僕の言葉では「勉強」ではなく「学習」をしなくなった、と言う方が正しいかも。
そもそも中国語では「勉強」とは「強いる」意味合いの言葉でして。「勉強しています」という言葉を中国語で言うときは、「学習(シュエシィ)」という単語を使います。「学んで習う」まさにその通り。自主性があるものが学習。つまり「知識欲」のことじゃないかな?裏返せば「興味・好奇心」ってとこ。
学生諸子と会ってて思うのは、大学3年生レベルにおいて
- にほんごの語彙力と表現能力がお粗末
- 論理構成能力が明らかに欠落
この2点を感じます。
ある講義にて、就職活動を始める前にすべきことを、いろいろアドバイスし最後に質問を求めると「いろいろしなきゃいけないことがありすぎて、何を最初にしたらいいか、わかりません」という言葉が飛び出しました。
読解・咀嚼・反芻・・・そういった能力もない。完全マニュアル化しないと、動けない。しかも課題を複数与えると、「多すぎてキャパいっぱい!」とネをあげる。
どあほ!と言ってやりたい。そもそも今ボクが学生達の前で偉そうに講義していることは、「誰かに習った」ことではない。すべて自分達が大学生活やその後の人生で、考えながら編み出した持論にすぎません。本当だったら自分でできることを、できていないこと。それを本当は理解して欲しいよな。
まぁいいか。
で、先日から学生達に日本語能力を試そうと、漢字の読みテストを実施しました。今から挙げる5問は福岡市内の大学生たちのほとんどが、全く読めない・見たこともない。。。。と言った漢字です。信じられます? さて。読めますか?
1)拙い
2)進捗
3)東風
4)厭う
5)居丈高
さて、どうですか?
1)つたない
2)しんちょく
3)こち
4)いとう
5)いたけだか
さて、どうでしたか?
「君たちの表現は、まだまだ拙いよ!」と、仮に指摘をしたとしてもその意味合いすら伝わらんとは・・・。これでいいんか?
進捗⇒捗る この字も読めないそうな。 (はかどる)ですよね。
厭う⇒厭戦ムード この字も読めないそうな。(えんせんムード)ですよね。
新聞読まない。本読まない。
君たち、毎日何してるの?親に学費を払ってもらって???やっぱり。 要するに勉強しなくなったんだな。 学生達は。やれやれ。それが就職できない・・・という結果を生んでいるんじゃないのか?だって就職が決まっている奴らは、それなりに学習をしている。これも事実。若者皆がバカではない。そういう奴らは引く手数多。