身の上バナシ

虫歯談義

  • LINEで送る

自慢ではないが、ボクには虫歯がない。
生まれて此の方、ただの一度も虫歯ができたことがない。
幼少の頃は、「虫歯がないで賞」かなんか知らんが、賞までもらったそうな。
おまけに歯並びもいい。自慢ではないが・・・。

なぜ虫歯がないのか?そしてなぜ虫歯ができないのか?
そんなん、理由は よーわからん。できんものはできんのだ。
「羨ましい」と人からよく言われる。
「よかろーもん(博多弁)。」と、思わず返してしまう。
「生まれてから足が遅いとか顔が不細工とか、生きるうえで不利なネタもいろいろあるっちゃけん、
人よりいいネタのひとつもないと、人生やっていけんもんなー」と思うわけ。
でもどうせなら、虫歯がない人生よりかは、顔がかっこいいとか金持ちの方がよかったか!?
それでも虫歯がある人にとっては、虫歯がない人、それも「できない人」というのは
本当に、羨望のまなざしで見るほどの対象だそうな。 そりゃよかった。
「親に感謝しなさい」と言う人もいる。
が、親が虫歯予防にがんばったって、できる人はやっぱりできるそうな。
で、ぶっちゃけたところ虫歯の原因っちゃ何ね?という話を、かつて歯科医としたことがある。
答えは「菌」だそうな。「ミュータンス菌(だったかな?)」とか言う菌が原因だと。
んでこいつは先天的にわいてくる菌ではなく、外的要因で赤ん坊の口の中に入ってきて、
一旦感染すると二度と駆除できないとか。要はキャリアになるわけ。
極論したら、HIVとかマラリアとかとおんなじことらしい。
感染ルートは、親バカな両親や祖父母が口移しで、食べ物を与えたり
噛み砕いたり、肉をちぎったりすることだとさ。
優しさの象徴と見せながら、大人が無知なゆえに無垢な子どもに一生かかっても除去できないほどの
害を与えるとは、なんとも皮肉な話。
この菌をいっぱい口の中に飼っていると、虫歯ができやすい要因がそろったとたんに
ガッツンガッツン虫歯が増えるとか。 そら大変だわ。 ボクからしたら、まるで他人事。
ではボクが何か虫歯対策をしているか?といわれると、別にしてない。
ただ、30代になると、虫歯以上に「歯槽膿漏」に注意せないかんらしい。
ということもあり、半年~1年に1度は歯科検診を受けている。主たる目的は歯石とり。
子どもには、虫歯の有無に関わらず、日ごろから歯医者へ行くことを教えるのがいいそうな。
歯磨きの仕方をはじめ、興味を持たせることが大事だけど、「フッ素コーティング」も有効な手段だって。
もちろん万能ではないけどね。 そのくらいはせないかんらしいよ。

で、とりあえずボクは今からまた歯磨き。虫歯のない整った歯を磨くのは楽しい・・・
と気づいたのはわずか数年前から。それほど歯の状態を保つことに興味はなかった。
けど、生まれて此の方虫歯は一本もない。 何度も言うけど、自慢ではないが・・・。
歯が痛い方、ご苦労さん!と 横着な態度で言っているところ。
僕が唯一優越感を感じられる話だから、許してねっと。

ちなみに小学校のころは歯科検診が毎年のようにあった。
歯並びの図の紙が全員に配られ、虫歯には赤が塗られているやつ。
ボクのは当然、サラの紙が配られていた。
が、小学校高学年のころボクの紙に色が塗ってあった。
しかも赤ではなく「青」。奥歯の4本が青く塗られていたのだ。
先生に、「ボクは何ですか?」と尋ねたところ・・・
「きみねぇ、まだ乳歯が残っているよ。奥歯の4本。直ちに抜きなさい!」と言われた。
?!?!?!
驚いた。こうして、しぶとい乳歯は4本もろともペンチで引っこ抜かれた。
これがボクの歯医者デビュー。 虫歯治療の経験はいまだゼロ。
しつこいようだが、自慢ではない。

  • LINEで送る

コメントを残す

*