放送局に勤めて、
番組を送り出す現場にいて最も気をつけることのひとつが
「言葉」。
テレビの画面に出てくる字幕・フリップの誤字など、もってのほか。
ボクが現場にいた頃は、1回やらかしたら1000円罰金だった。
年末の忘年会で罰金箱を開けたら、結構イイ金額入っていた。
それだけ恥をかき、取材した人や取材源の情報を誤って伝えていたわけ。
で、それ以上に僕ら作り手で防ぎようがないのが読み手の「誤読」。
いわゆる読み間違いです。
これはもう最悪。なぜか読み間違いというのが、視聴者・聴取者にとって
もっとも目立つわけで・・・。アナウンサーやタレントが最もバカに見える瞬間ですな。
先日イラクで起こった悲惨な事件。殺された韓国人 金鮮一(キムソンイル)さんの名前を、
とある放送局のニュースで、こともあろうか「キム・イルソン」と言い放った。
ドアホ!!! すぐに訂正したが・・・。 あんまりやろ。
まだ別の誤読なら許せるけど、金日成と同じ扱いしちゃいかんやろ、いろんな意味で。
ことの重要性をいっちょん(博多弁:全く~ない)理解しとらん。
自分が担当している番組でこんなことがあったら、こんなしゃべり手、出入り禁止にしてやるけどなぁ。
まぁどうにしても「プロ意識」が足りんな。仕事をバカにしとるばい。
で、他に記憶に残っている誤読に、こんなのもある。
めざま○テレビのニュースで医療過誤の事件があった。
「看護士が誤って患者のせいみゃくに点滴を・・・」
? せいみゃく??? と思った矢先、
ささやく声で
「じょうみゃく!じょうみゃく!」と聞こえ
「・・・誤って患者の静脈(じょうみゃく)に点滴を・・・」と読んだ。
横にいた男性アナがフォローしたつもりだが、しっかりピンマイクは拾っていた。
まさに「バカ」の全国規模露出。呆れてしまった。中学生の理科の知識がない。
ちなみに犯人はTNTのNさんです。
ただ面白いことに同じ局の同じ人間がやらかすことが結構多い。
それにもかかわらずクビにならないから不思議。
誤読をキャラクターとでも思っているな、さては。
可愛いから許す・・・、とかできなさ加減がよい・・・とか。終わっとるな。
まぁ、これが異常なくらいの誤読だと、伝説になるから世の中面白い。
旧中山道(きゅうなかせんどう)を「1日中山道(いちにちじゅう・やまみち)」と読んだアナ。
これを超える誤読は、今のところ記憶にないな。
ちなみにこの誤読も前述のアナ同様、お台場放送局。
やらかしたときの場所は牛込だけどね。
やれやれ。やっぱまともなニュースを見聞きするならNHKやな。
おっと背信行為か?!こんな喧伝って?
女子ゴルフのスポーツ原稿で
「好プレー」を「女子プレー」と読んだやつがいたのも記憶にある。
意味考えろよ!
ふと思ったのは、ニュース原稿が横書き・手書きだったんだろーな。
珍しいなぁ。ふつう読み原稿は縦書きなんだけどな。