テレビ東京BB、FM局インターウェーブの筆頭株主に [2006.02.23]
テレビ東京ブロードバンドは23日、FMラジオ放送のエフエムインターウェーブ(東京・港)の39%の株式を24日付で取得し筆頭株主になると発表した。携帯電話向け音楽コンテンツ(情報の内容)配信の強化が狙い。 (NIKKEI 21:00)
1週間ほど前、久しぶりに東京のTak氏が福岡に帰ってきた。2人でかなりの時間、話をしていたのですが、その中で話題になったのがこの記事。買収発表はもう1ヶ月前くらいにあったので、この記事で実質的なM&Aが完了するっちゅうことですな。
既存の大手放送局だったら「たかだか民放の子会社が動いただけだろ」というレベルで処理するような、瑣末なニュースと思いがちです。
事実、東京都内の大手放送局の中のうわさもそのレベルだとか。もちろん僕の会社内でこの話題を聞いたことすらありません。というか、このニュースの本質的な意味合いや今後の動向を読み取り放送局として何が危機的状況なのか?ということを根本的に理解していないから
このような記事・ニュースに関心を持たないんだろうなぁというのが正直な感想です。
このニュースを含め、昨年くらいからの通信を中心としたメディア界の動きの典型といえば「知的創造ビジネスの台頭」が全面に出つつあるということです。
つまり。
「放送」だ、「通信」だというインフラからモノを語る時代ではないということです。あくまで中身だということ。これは先日聞いたとある方のプレゼンで聞いた内容の受け売りでもあります。というか自分が数年感じていたことが実証されたというのが本音のところでしょうか?
これを別の面から考えると、放送局においては「放送」というひとつのインフラを、通信と同視点で捉えることからはじめなければなりません。典型は「ビットレート」。放送局の人間が自社の放送網のビットレートを理解しているか?理解するどころか、恐らく関心がないと思います。「放送」と「通信」は違うから…というのが放送局の言い分。でも受け手(ユーザ)は誰一人そんなことを言いません。また一歩、放送局の礎が揺らいだ気がしますな。