竹中総務相 マスメディア集中排除原則、見直しへ[2006.03.30]
日中韓の情報通信相会合のため訪中している竹中平蔵総務相は25日、放送局の複数支配を禁じた総務省令「マスメディア集中排除原則」
見直す意向を示した。(中略)竹中氏が同原則を見直すのは、国際競争力があるメディア企業を育成するため。この日は新しいメディアの担い手として「キー局を含む民放が重要なプレーヤーになると思っている」と指摘。NHKについては「国際的な情報発信などで果たす役割は大きいが、総合的なメディア企業ということでは民放の役割が大きい」と述べた。(毎日新聞)
とまぁ、よくわからんニュースが飛び込んできた。そもそもこの「マスメディア集中排除原則」っちゅうのが、どうも耳なじみないと思います。だいたい集中を排除するのを緩和…って、マジでわけわからん表現ですな。
簡単に言えば。放送をすることができる機会をできるだけ多くの者に対し確保することにより、放送による表現の自由ができるだけ多くの者によつて享有されるようにするための法令でして、原則として、同一の者が複数の放送事業者に対し議決権…つまり「支配」を、規制しとるわけです。
で、最近ではライブドアがフジサンケイグループに仕掛けたM&Aから規制がさらに強化され、特に外資からの出資をけん制しております。
ところが。そうはいうものの、今度のデジタル化への移行にはめっちゃ金がかかるわけで。元手がないと、地方局はつぶれてしまう危機にさらされます。そのために今なんとなく話が出ているのが、「道州レベルでの合併」。
つまり九州なら、全県レベルが合併するようなことができるようにしたい!というのが業界内の本音です。
そのとっかかりとして、まずは隣県レベルならよかろーもん。という話があるわけ。今回の竹中先生のお話は、結構建前論でして、本音レベルでは火の車寸前の地方局を救済するためのお膳立ての一環と認識していた方がいいちゃなかろーか?と思うわけです。
しかしなぁ。そこまで金かけてせないかん、地上波テレビデジタル化って、意味あるっちゃろうか?と、いまさらながら思ってしまうんですよね。最近。
それにしても。民放の役割を改めて竹中先生が述べたのは驚いた。重要なプレーヤーかぁ。ただ、具体性がないコメントなので、正直何が言いたいのかはよくわからんかった。やっぱこれも建前なのかなぁ??