「ヴァイラルマーケティング」という言葉をご存知でしょうか?
“viral marketing”と書きまして、e-wordによると…
企業の商品やサービスを消費者に口コミで宣伝してもらい、利用者を広げるマーケティング戦略。「ヴァイラル」は「感染的な」という意味で、マーケティングの仕組みをウィルスの感染・増殖に例えている。
一般的なマーケティング戦略では、企業は広告メディアを利用して直接消費者に自社のサービスを宣伝する。これに対して、ヴァイラルマーケティングでは、既存のユーザに自社のサービスを知人に紹介してもらえるよう働きかけ、既存のユーザを通して間接的に自社のサービスを宣伝する。
どうです?なかなか面白いでしょ。
実は先日とある会社の社長さんから「モノが売れるためにはこの先どうしたらいいと思う?」と尋ねられ本来だったら「ウチのラジオを使ってくださいよ!」などというのが良い営業マンでしょうが、僕はついこの「ヴァイラルマーケティング」を提案してしもーた。
だって、これが一番いいもん。
今まではマスに広告を打ち、一気に広く同じ内容を伝える…というのが広告業界での常でした。が、今は明らかにその様相を異にします。以前も指摘したとおり、昨今は「情報格差」の時代に突入しました。
ということはですよ。。。
「あの人は知らん」「アタシは知っとる」という格差が人の欲望を一段と高めるのです。
「流行に乗り遅れてるのでは?」
「いやアタシは結構時代に先端をいってる」
などということに、結構プライオリティを見出す顧客が増えています。
つまり「オピニオンリーダーになりたい」みたいな欲求です。
で、そのリーダー格…つまり「ビジョン先行派」みたいな人がとっかかりになって、回りにウワサや情報を流し、それが広く一般に伝播していく…という形が理想なわけ。商品力があれば、ウワサ話や情報の伝播を通じて、ムーブメントを起こすまでのキャズムを乗り越えることができれば、売れる!っちゅうこと。
これがヴァイラルマーケティングの全容です。
ある程度のITを駆使し、情報戦略と商品戦略を立てれば、あまりコストもかかりません。
通常の広告と同じ予算を取るなら、逆に上記のような戦略に、ものすごーく力を注ぎ、売上に直結できるような商品開発ができるとですよ。
そらきた。またマスメディアの危機。ということで、つい薦めてしまう。この手法。だって、やっぱ顧客にウソは言えないばい。でもこのヴァイラルマーケティングをマスメディアを使って行う方法はあります。マスにだって小さいマスや大きなマスがあります。
つまり。
狭いコミュニティでのマスメディア(表現が矛盾しているけど)…つまりある一定の領域でブームを起こせばこれがヴァイラル化することは十分考えられます。だから商品セグメントと、市場セグメントが大事なるわけですよ、結局!