僕のビジネス論

解説|ラグビーから戦略論を学ぶ

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ここんとこ、ずーっと戦略論の本を読んでて考えることがよくある。

孫子の兵法始め、さまざまな戦略論って、実は僕らが高校時代に、無い知恵ふりしぼってグラウンドで考えていたさまざまな「作戦」や「プラン」なるものに非常に似ているなぁ…。と。

それは、どういうことか?今をさかのぼること19年前(もうそんなに前かよ!?)ラグビー部で新チームを結成することになる。
要は先輩が引退しただけなのだが。。。。ただ、先輩たちには申し訳ないが当時は県大会にすら行けない弱小な状態、弱小な学校だった。。。。

では、どうするか?それを考えた。それも気合一辺倒ではなく、結構ロジカルに。キャプテン「つるの家」はムードメーカーだったな。
それはそれとして…。。

なぜ論理的かつ具体的に考えられたのか?理由は2つ。1つはいいお手本があった。ランニングラグビーを早稲田から学ぶという流れですな。

もう1つは、実は麻雀。毎回みんな打っているうちやはり本や雑誌なんかで知識がつく。

何の知識かというと「セオリー」つまり何事にも「常道」があるということ。これを学んだ。

麻雀なら基本はやっぱ、メンゼン・タンヤオ・ピンフ。リャンメン待ちで手を拵えて行くことが基本。つまり物の本質や基本が、如何に大切かを知らず知らず学んだ気がするわけで。

 

これをそのまま地区大会どまりのラグビー部に応用できんもんか?と悩んでたわけです。つまり「セオリー」を。

「彼を知り己を知れば百戦危うからず」

敵情視察より先に、「己を知る」。今思い出すと明らかにSWOT分析の論理を使っていた。これ、すごいな。

 

S 全員の持つビジョン、優秀な指導者、バックス陣のプレー
W 平均身長・体重、スタミナ、試合経験数 フォワード陣のスキル
O 先輩の引退、豊富なOBの存在、他の強豪校が全く注目していない
T 雨天時・強風時の試合運び、グラウンドコンディション、突発の怪我

 

その上で、個々人の弱みや強みも真剣に考える時間があった。

基礎体力の向上なんか、当たり前の話だが、一方で当時の監督は面白いことを僕らに言ったと記憶する。

「お前らいっちょん勉強しとらんっちゃけん、ルールくらい完璧に覚えろ」と。

ルールを覚える⇒その知識を使え ということ。

 

相手は「この場合ってどげんなると?」という迷いが出ることがある。ルールの知識がないから。そこを自信を持った攻撃で相手を攻めると相手はビビる。なるほど。そのとおりだ。

ラガーマンにとって、もっとも怖く萎縮するペナルティが「オフサイド」 よくわからん、というのが理由。それを逆手に取るとだな、「オフサイドラインが消える瞬間」と「オフサイドラインが形成される瞬間」をそれぞれ完璧に知っていると、逆に「オフサイドラインを作る」という作戦や「破る」という作戦で相手を翻弄できるわけですよ。

 

なるほどー。サッカーのオフサイドトラップより、これは面白い。「オフサイドラインの形成」で重要なのは、ラック・モールの形成定義を知ること。モールは敵1人に味方2人、ラックにいたっては敵味方1対1での状態でボールが地面にあればいい。

 

極論するとつまりつかまったら、その下にボール置いたらオフサイドラインができるわけ。唸った。マジで。自分が試合中なんかでなんとなく躊躇してたことは、おおよそのヒトが同様に躊躇しており、実はそこにスキがり、チャンスがあるということを学んだ。

 

ということで、まずはルールを知ることは大事かな?と思い、それがゆくゆく法学部に入学を決めた経緯にもなっておるわけです。

そして現在は「ルールを学ぶ」から「ルールを作る」、もっと言うと「セオリーを作る」「そこに誰も寄せ付けない必勝パターンを築く」という形。良く聞く「勝利の方程式」みたいんと。これ即ち「持続的競争優位性」ですね、戦略論でおなじみのコメント。

他がまねできない、必勝パターンを築くことができれば、戦略としては成功といえます。まさにその洞察力を今磨かないといけないなと、感じています。

 

その上での柔軟性…つまり状況に応じた柔軟性かな、手持ちの戦略を、上手に変化させてカスタマイズすることも大事やしね。

 

孫氏が「凡そ戦いは、正を以って合い、奇を以って勝つ」っちゅうとるわけやし。このはなしってまだまだ奥が深いなぁ。

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