2月8日~9日の2日間にわたり「沖縄金融専門家会議」という重要な会議に、故あって出席することができました。当日は、あいにくの雨模様。沖縄のよさを味わうには少々物足りない天気ではありました。
会場は名護市の「万国津梁館」そう、2000年の沖縄サミットの会場ですね。
会場内には沖縄県の主要な金融関係者や行政関係者がずらりと集まり昼からコンベンションや会議が続いていました。
さて。なぜ沖縄の、しかも名護市が金融特区なのか?そもそも論として、疑問があるかと思います。もともとの経緯は「普天間基地の移設問題」から始まります。
普天間基地の移設が決定したものの、その移設先としてナイチがどこも候補地を掲げなかったため、名護がその責務を背負うことになった。言ってみればそのバーターだ。
受入の条件の一つとして、名護市だけを優遇する金融特区構想が生まれたわけです。もともと沖縄本島内においても、北部(やんばる)地区は開発が遅れており決定的に金銭・所得とも他地区と比較して低いわけで。
会議の中でも、
「観光客は皆、名護市を素通りして美ら海水族館に行っている」
「だから名護市は隣の本部町を吸収合併すべきだ」という笑えない冗談まで出たほど。
名護の北東の東村なんか、高額納税者に宮里藍ちゃんが入っているくらいだしな。そこで金融特区にしちゃえば、そこまでハコモノを作らずともカネが落ち、経済が活性化されるのでは?という話である。
沖縄県/名護市アドヴァイザリーボード委員・金融特区研究会座長及び内閣府名護市金融情報特区研究会座長(あぁ疲れた)という長ーい肩書きを持つ小西龍治先生の取り計らいで今回沖縄を訪れたわけだが先生いわく
「沖縄の話なのに、地元の人は他人事のような態度だ」
と以前もグチをこぼされていた。「お手伝いします」と言われた日にゃ、ずっこけそうになった…とか。
自分のシマのことだろ! お手伝いしているのは、こっちだよ!ということか。
実際この金融特区の話を記載しているホームページを検索でちょこちょこ発見したが内容をよく理解していない人がほとんどだなぁというのが、実感。地元マスコミですら、イマイチ視点や論点がずれている気がする。
各論調の分析は、時間を追ってやっていくつもり。つまり、「よくわからないこと」に対する不安が見え隠れしており、それが積極的な動きにつながっていないのかなぁ?と感じたわけで。小西先生からは「今後も協力してくれ」と言われているので、沖縄・名護の金融特区の話には、注目したいと思っています。
まずはサワリというか、導入部分まで。。。三線ひいて、楽しんでいるだけが沖縄ではない。
とはいえ。一応せっかく万国津梁館に行ったので、撮った写真くらいは出さねば。懐かしいっすね。もう結構たったんだなぁ。って感じでした。