年金支給漏れ:不安な人は相談を 社会保険事務所、時間延長し対応 /福岡[007.06.09] ◇重要な「基礎年金番号」 年金記録漏れ問題での相談急増で、各社会保険事務所は 土日の9、10日にも相談窓口を開くほか、 平日は午後7時まで相談受付時間を延長する。 (16時1分配信 毎日新聞) |
今回の年金記録の記載漏れ問題、誰が悪いって社会保険庁が悪いのは
言わずもがなでしょう。まぁ昔からの行政がやってたことですので、
悪く見積もれば、このくらい当たり前のことなのかもしれませんが。
それにしても今までの過去のツケが回り回った「成れの果て」の一例を
見せてもらっているようです。これと同じようなツケの精算が、国債やら
赤字再建団体なんかで次々出てこないことを祈るだけです。
ただ。
これはあくまで僕の個人的意見ですが。
今回の年金の記載漏れ問題、やっぱり被保険者にも責任の一旦は
あるでしょ。つまり今まであまりにも年金に関心を持たな過ぎだった
とは言えないでしょうか?だって自分の老後の生活を託す大事な
資金だとノタマウなら、定期的に関心を持たないといけないんじゃない?
つまり社会保険、社会福祉に頼りっきりだった日本人の実態が
浮き彫りになったのが今回の事例でしょう。アメリカ人だったら
「年金なんかなくても、自分の資産運用でなんとかなろうもん!」と
この騒ぎを異常に感じているかもしれません。
pension fundsに頼るよりも自分の資産が生むキャッシュフローに
頼るべきなのが今後の姿なのかもしれません。
年金問題は僕にとっても、下手したら死活問題です。
僕の両親は今年度でようやく60歳。両親とも厚生年金の部分年金を
受け取ることになります。
ただ父親がどうも老齢基礎年金の繰上受給を希望しているようで
これには反対して、継続して働いてもらおうと考えているのです。
なぜかというと…
意外と知られていませんが。
老齢基礎年金(国民年金:3階建ての1階部分)は通常65歳から
私たちは受け取れますが、7掛けで60歳から受け取れます。
が、そこにはもろもろの条件があります。
その中でも最も僕がビビっているのは。
障害になった場合でも、障害基礎年金は受けられないのです。
つまり自前で生命保険等でリスクヘッジしていない限り
このプランはお勧めできません。
60歳~65歳は病気罹患リスクも急激に高まります。
それを見越して医療終身保険に両親を無理やり入れたり、
55歳の段階で年金の存在確認と受給開始時期、受給金額をすべて
社会保険事務所で調べさせたりしました。
自分の両親を見てても思いました。
日本人は自分自身の老後の生活にあまりにも無知で無関心です。
僕らはそうなってはいけません。
年金問題は、日本人ひとりひとりのファイナンシャルリテラシーの
欠落の結果であると、猛省せないかんと僕は思っています。