福岡あれこれ

光明禅寺

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さてきのうに引き続きキャンプの帰り道の話。
学生達みんなが、太宰府に寄りたいとのこと。おのぼりさん?かと思いきや、同じセミナーの講師が
近々試験を受けるので、その合格祈願に行きたい!とのこと。
なんと愛くるしい教え子達でしょう。願掛けまでされて、このあとの試験に落ちたら
さぞかしショックでしょうなぁ。秋山先生・・・。
で、太宰府に行ったのは まぁいいとして。 その帰りにお寺に寄りました。
正確にはボクが学生たちを案内したんですけどね。
天満宮の参道をのぼりつめ、右に曲がると突き当たりにあるお寺、それが「光明禅寺」。
読んで字のごとく、禅寺(ぜんでら)です。鎌倉中期に建立された臨済宗のお寺でして
ここの何がすごいかと申しますと、九州唯一の枯山水の庭があるんです。

枯山水。。。ご存知でしょうか?有名なのは京都の龍安寺ですよね。
光明禅寺の枯山水も、それはそれは見事ですよ。

この日はちょうど夕立が降りまして、また雨に合うわけですがな。光景が・・・。
雨の音を聴いて、濡れる枯山水を見ながら、お寺の畳の上に、おもわずゴロリとすると
日ごろの喧騒を一気に吹き飛ばしてくれます。
思わず眠気が・・・。
入口の注意書きに「『長時間の』睡眠はやめましょう」と書いてあるのも納得いきます。
1時間くらいだったら、栄西先生は許して下さるでしょうか?
それにしても、福岡は禅になじみにある町です。
臨済宗を説いた栄西は、もともと博多から宋に渡り、禅宗を学んで帰国しました。
その栄西が建てた日本最初の禅寺は福岡市内の大博通りそばにある聖福寺
1195年のことです。(小学校のときに習った郷土史で覚えました カマクラバクフの3年後って。)
その後広まった禅宗も、スタートはここだったんだなぁと思うと、京都ばかりが歴史の街ではないわけで。
博多ってホント昔からアジアの文化の玄関口。それがこうやって形になってきょうも残っているのは
なかなかステキな話じゃ、あーりませんか!?

ちなみに。
光明禅寺には茶室もあります。
詳しい話は聴いていませんが、なにかどこかに頼んで、一服することもできるやに聞いています。
で、ご存知ない方もいるかと思いますが、実は臨済宗の栄西とお茶とは切っても切れない関係。
実はもともと茶をたしなむ習慣を初めて日本に持ち込んだのも栄西。
「喫茶養生記」という本も書き上げているほどです。
お茶の栽培普及につとめ、確か抹茶での飲み方を広めたのも彼だったはずです。
「喫茶養生記」は「茶は養生の仙茶なり、延命の妙術なり」という有名な言葉で始まります。
昔から、お茶は長寿の薬。禅を説き、茶で長生き。 結構面白い人だったりして、栄西って。
さしずめ今の時代なら、健康食品と新興宗教で一発儲けているかもしれないなぁ。。。なーんてね。
失敬、失敬m(__)m

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