このたび様々なご縁を経て、「会社のPR方法」をもろもろ説くためのセミナーの講師を受け、本日実際に講義をして参りました。
場所は熊本県庁。対象は地元熊本の工業系企業30社弱。対象となります各企業様の目下の悩みは、熊本県内にいる高校生・専門学校生・大学生が自社へ入社しないこと。
もちろん全くゼロというわけではないけど、そこに積極性や勢いのようなものが、まだまだ希薄なところがあるようです。
今回の取り仕切りをしていらっしゃる一人である県庁のスタッフからもその全容を聞き、かつ学生・生徒を対象としたアンケート結果も受け取った。
これらの材料を吟味してみると、大きく分けて原因は2つあると考えました。
○その1
自分の子どもは「有名で(名前と規模が)大きい会社へ入れたい」という親兄弟や親戚が持つ、偏った安定志向
○その2
「ウチの会社は小さい会社」とわざわざ言ってしまう地元企業の表現方法とそれがもたらすマイナスイメージ
このうち、まとめて解決しやすいのは2番目の問題。
やはり「でっかいこと」をしている会社が多数あり、たまたまそれらが「熊本にある」という認識を、会社も組織も社員も一般人もみーんな持ちつつコミュニケーションをとることが、良い結果を生みやすいのでは?というわけだ。
本日のセミナー&ワークショップでは、根本的な「自己分析・自社分析」のきっかけ作りのツールとなる、「周りの人とのコミュニケーションを通じた長所捻出」に置いてみました。自己PRを他の人にほめてもらう、もっと知りたいと思ってもらう。
そうすると、なぜか自分の良いところで、かつ自分が気づいていないところに少しずつ気づくようになる。。。。つまり他人の視点を入れたほうが、自分のよさやニーズ、なんつーものが客観的にわかるわけですね。
えてしてPRなんつーと、どうしても「自分自身でこしらえる」という例を数々見てきましたが、大概が失敗するか中途半端で終わるものです。
それ以上に感じる妙なイライラ感。。。。。それはすべてPRの対象者が知りたい情報が出ていない、わかりにくいからなのです。
その「手法」と「理屈」をきちんと組織で理解し、発信の大切なコンセプトとして掲げれば、イベントしようが、DVD作ろうが、さほど難しいことではありません。
きょうのセミナーでこういうイズムが万分の一でも伝わればいいなぁ・・・と思いワークショップと僕のちとくだらん経験談を盛り込んで、検討してもらいました。
半導体や自動車のサプライチェーンに絡んだ仕事が多い、これら熊本の企業。
僕は今まで学んだり知り合ったりしてきた事象と人間関係とあわせて想像するにきょうお会いした方々が従事する仕事のスケールは、絶対に世界規模だと確信しています。
だからこそスケールのでかい仕事、夢を描ける仕事を地元でできるなんて、よその県ではなかなかない話なのになー。。と、地元を捨てる若者やその選択肢を薦める一部大人に、「もったいない」という気持ちを抱きます。
それゆえに。だから。。。。
まぁあとは、僕の提案するようなもろもろの手段、そして各企業様の持つポテンシャルを上手に活かせば、注目度を高める情報発信ができるのでは?と思うのです。
きょうお会いした皆様のお役に立てれば、幸いなのですが。また近いうちに続きがあります。続編をお楽しみに!!
ちなみに。
熊本は僕が生まれて初めて「親元離れた外泊」をした場所。いわば「独立の地」だったりする。
今から30年前の話。
独立した今年に、同じ地に来たとは。。。数奇な縁だなぁ。