2011年4月15日〜17日、ソウル市内各所で720人を対象に、東日本大震災についての正しい認識がなされているかを調査するとともに、「日本へ旅行へ行きたいか」、「日本の食品や化粧品を購入したいか」などのアンケートを実施。韓国の方からのメッセージ収集を行いました。
今回の調査概要に関して、着目できる点がいくつかありました。
まず、このグラフは日本地図を韓国人の調査対象者に見せ、
地震と津波によって福島第一原子力発電所が
どこにあるのかを、地図と記号で選んでもらった
結果です。地図を通じては比較的正答率が高かったことが伺えます。
ところが、次のグラフが重要です。
こちらは、選択肢を地図というイメージではなく
例えば北海道(홋카이도)、東北(토호쿠)など、
ハングルで地域名だけを見せて、福島第一原子力発電所が
どこにあるかを選択してもらった結果が、このグラフです。
つまり韓国人ユーザにおいては、図として事故の土地をかなりしっかりと理解しているにも関わらず、彼らがインターネットで情報を得るために検索をする瞬間、つまり地域名を入力する段階で誤解が生まれているのです。
今後、食品の安全性を謳う場合や、観光PRを行う場合のマーケティングのヒントがここに隠されていると考えます。